東京ミッドタウン・デザインハブで3月3日から、企画展「公民館のしあさってはデザインのしあさって!?~ Work in progress ~ 」が開催される。3月31日までの会期中無休、入場無料。
日本全国に8万館以上あるといわれる「公民館」。本展では全国のユニークな公民館や、公民館に近い役割を担っているコミュニティなどを紹介する。近年広がっている社会課題解決のためのデザインと重ね合わせ、その役割と歴史を紐解く。現在各地で活動する公民館とデザイナーへの取材を通して、双方の視点から「公」について掘り下げ、共通項を見出し、社会の未来を思索することを目的とする。
具体的には公民館による「居酒屋公民館」(松本市)、「パーラー公民館」(那覇市)、「オケクラフトセンター森林工芸館」(北海道・置戸町)といった取り組みのほか、地元の人たちが集まるコミュニティの例として「チロル堂」(奈良・生駒市)、「MARUTAS」(香川・丸亀)などが登場する。
さらに「公民館とデザインの重なるところ」と題し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)センター長の永田宏和氏、「喫茶ランドリー」を手がける田中元子氏と大西正紀氏、grafの服部滋樹氏、「チロル堂」を運営する吉田田タカシ氏、コミュニティデザイナーの山崎亮氏らにまつわるコンテンツも予定されている。
本企画の原案となったのは書籍『公民館のしあさって』(2021年発売/ボーダーインク)で、本書の編集などを手がけた西山佳孝氏、熊井晃史氏が企画・プロデュースなどを担っている。会期中にはトークイベントも開催する予定。