ユー・エス・ジェイは1月26日から、学生向けキャンペーン「ユニ春」のテレビCMを開始した。4年目となる今回はCMで描き切れなかった物語を4話にわたりWeb上で公開したほか、来園者の思い出をもとにYOASOBIが制作した『アドベンチャー』をCM楽曲として採用し、3月にはライブイベントも開催する。
学生の“特別な一日”を演出
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2020年から、学生向けの来園促進キャンペーン「ユニ春」を毎年実施している。初年度は新型コロナウイルスの流行で期間中に中断したが、2021年以降は感染拡大の防止対策を講じつつ実施。
コロナ禍で制限の多い学校生活を送ってきた中高生や大学生を対象に、春の思い出づくりをサポートしている。キャンペーン期間中、学生限定でお得なパスを購入できたり、閉園後の1時間を学生だけの貸し切りで楽しめたりといった企画を用意した。
さらに目玉となるのが、YOASOBIによるオリジナル楽曲『アドベンチャー』の提供だ。2022年に一般公募で集まった「パークでの学生時代の忘れられない思い出」をもとに書き下ろした、キャンペーンのテーマソングとなる。
「特に今年卒業する中高生は、入学時からずっと新型コロナによる自粛を強いられ、学校行事や部活動の大会、文化祭などが無くなってしまった子たちも多かったと思います。だからこそ学生生活の中での“特別な一日”の必要性が高いと考え、『要』という字を用いた『忘れられない春が要る』というコンセプトにしました」(電通 Creative KANSAI プランナー 花田礼さん)。
2021年から「NO LIMIT!」をテーマに掲げ、アトラクションやショーなどで振れ幅いっぱいの感情体験を提供してきた。ゲートをくぐりパーク内に一歩入るだけで、無条件にテンションが上がる景色や環境がある。キャンペーンを通して、友人や恋人と訪れた学生がパークの世界観にどっぷりと浸かり、学校生活だけでは味わえなかった非日常や絆を深める時間を過ごしてもらうことを狙った。
恋愛にフォーカスした初のCM
友情に加えて、恋愛にフォーカスしたテレビCMを制作したのは初めてだ。Web 動画では4話にわたり、山﨑天(櫻坂46)と日向亘演じる高校生の恋愛模様を描いている。
「友人同士の絆以上に距離を縮める必要がある恋愛は、コロナ禍ではより難しかったのでは、と考えました。中高生の甘酸っぱい恋愛は大人とはまた違う、学生ならではの思い出。学生たちに共感してもらえるよう、恋愛の要素を組み込みました」(ユー・エス・ジェイ インテグレーテッド・マーケテイング部 アシスタントマネージャー 佐藤里南さん)。
動画にはパーク内で起こる出来事の中でも、学生の普遍的な気持ちを刺激するようなエピソードを盛り込んだ。「たとえば、第3話では2人乗りのアトラクションで山﨑さんと日向さんが隣に座る、というシーンがあります。これは席替えなど学生時代ならではの出来事のドキドキ感やワクワク感を表現しています」(花田さん)。
全体的にセリフは少なく、表情のみで進むシーンも多い。ラストの告白のシーンもジェットコースターの音に遮られ、2人が交わした言葉は視聴者にはわからない。全体的に、視聴者に自由に想像をさせる余白にこだわった。
2月1日からは関西エリアでトレインジャックも実施した。これは「ユニ春」としては初の試みで、学生の乗車が多い路線を中心に展開している。
「より多くの方に来園していただくことに加え、学生を応援する味方であると伝わることもゴールとしています。SNSでも既に多くの反響をいただいており、ひとりでも多くの学生の“忘れられない春”の思い出づくりのお手伝いができれば嬉しいです」(佐藤さん)。
アトラクションの楽しさだけではなく、パーク内でドキドキしたり、ワクワクしたりする体験を共有して心の繋がりを深められるという情緒的な価値も訴求している。「ユニ春」キャンペーンは4月6日まで。3月の週末にはパーク内でYOASOBIや櫻坂46、NiziU、Little Glee Monsterが出演するライブイベントを開催するなど、思い出づくりを応援する取り組みでさらに盛り上げていく。
スタッフリスト
共通
- 企画制作
- 電通+ダンスノットアクト
- CD
- 花田礼
- 出演
- 山﨑天、日向亘
テレビCM・Web 動画
- 演出
- 芳賀薫
- 撮影
- 亀井義紀
- 音楽
- YOASOBI
GR
- 撮影
- 福岡秀敏
- 掲出
- 阪急電鉄神戸線・宝塚線・京都線トレインジャック広告(2/1~2/15)
月刊『ブレーン』2023年4月号
【特集】
日本発マンガ・アニメ
市場を活性化する
クリエイティブの力
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応募総数発表
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「世界の見え方が変わる 地理・地図から生まれる発想」
今和泉 隆行×高橋真知×柳瀬博一
【PICK UP】
・ユー・エス・ジェイ/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
「ユニ春2023 忘れられない春が要る。」
・オプテージ/mineo
「月末の叫び」「スッキリいこう。」