卒業を迎える高校 3 年生に「現在地点」を問いかける、2年目を迎えた「18の問い」プロジェクト新動画

オンライン学習サービス『スタディサプリ』（リクルート）は、卒業を迎える全国の高校 3 年生に向けたメッセージ企画「18 の問い」プロジェクトから、3月9日に動画「現在地点」を公開した。

2022年にスタートした「18の問いプロジェクト」は、スタディサプリが三年間応援してきた高校三年生を、前向きな気持ちで次の進路へと送り出したいという想いで始まった企画だ。

「プロジェクト立ち上げ当時は、コロナ禍の真っ只中。なんとなく『卒業おめでとう』でさえも、言いづらい雰囲気がありました。一方で、学びに寄り添ってきたスタディサプリとしては、いろいろな制約がある中でも、高校生一人ひとりがそれでも前を向いて日々の生活を懸命に過ごされてきたことを目の当たりにしていました。だからこそ、彼・彼女らの今を交えながら、真っ直ぐに『卒業おめでとう』を伝えられるアプローチを行いたいと思い、スタートしました」と話すのは、、リクルートの赤土豪一氏。

昨年度は、正解のない18問のテストに自分だけの答えを出してもらう企画を実施。卒業を迎える高校 3 年生約 450 人に実際に答えてもらった様子を動画「18の問い」としてまとめて公開した。

第一弾としてリリースした動画『18の問い』に対して、SNSのみならず、全国の高校の先生や保護者からもうれしい感想や非常に大きな反響を得たことから、今年も引き続き『卒業おめでとう』を伝えたい想いでプロジェクトの継続が決まったという。
「今年の卒業生は入学から卒業までをコロナ禍で過ごした“コロナど真ん中世代”です。そんな彼・彼女らにどんなメッセージを伝えればいいのかを丁寧に話し合い、企画を進めていきました」

そして今年は「現在地点」と題し、全国の高校三年生に今の自分を振り返り、自己採点をしてもらう企画を実施。「あなたの高校生活に点数を付けるとしたら、何点ですか。」「今のあなたは何点ですか。」という、２つのシンプルな今の“現在地点”を聞く問いを高校生たちに投げかけた。

「まず、スタサプチームの皆さんと『(過去を悲観するだけでなく、)勇気を出してちょっと踏み出すだけで、違った景色が見えてくる』そんな“希望”を伝えられたらいいねという話をしました」と、クリエイティブディレクターの眞鍋海里氏。

昨年の反響が大きかったこともあり、制作スタッフにとって今年は大きなプレッシャーの中での企画だった。

「たった一歩でも、目の前の景色（可能性）を変えられる」そのことを、どう力強く伝えられるか？そこで気づいたのが『一歩踏み出すためには、まず今の自分を知らなくちゃいけない』ということ。そこから、今の自分を自己採点するという企画に行きつきました。今までの他人から採点される点数ではなく、自分で自分を採点してみる。あえて点数にすることで、自分自身の“現在地点”が分かり、足りない部分、やりたいことが見えてくると思ったからです。企画の原型ができてからは、たくさんの高校生にインタビューさせていただき、彼・彼女らが“今”をどう思っているのか？どんな“未来”を見ているのか？を聞きながらブラッシュアップを重ね、監督の藤代さんとは、高校生たちの“今しかない瞬間”を丁寧にカメラに収めていき、編集に入っても何度もコピーを書き直しながら、納得のいく形に持っていきました」

今年は、動画の楽曲にロックバンド「リュックと添い寝ごはん」の『青春日記』を起用。日々のささいな感情を拾う歌詞も相まって、青春真っただ中の彼らの空気感や感情をさらに深く表現する動画になっている。

動画公開後、YouTubeではわずか1週間で計330万再生を突破。SNS上では「いろんな感情が湧き出してボロ泣きした」「学生時代のモヤモヤを代弁してくれた」など、高校生のみならず大人世代も「高校生のころの自分は何点だっただろう」「今の自分は何点だろう」と考えてくれているコメントも多数見受けられ、コーポレイトの問い合わせに感謝の気持ちをつづったメッセージを送ってくれた人もいたという。

「たくさんの方がご自身の『現在地点』について思いを馳せてくださっているように思います」と、赤土氏は話している。