予定を決めるのは、全体の3割くらい
中村:でも、いいですよね。ただ漫然と旅をするんじゃなくて、旅で何か必ず気づいたりして帰ってくるという。僕はどちらかというと、Web野郎だけに、行くところを緻密に調べたりして、「次はここ行くぞ!」と。行ったらもう「じゃあ、次いくぞ」「お父さん、もう行くの!?」みたいな。割とそういうせき立てるタイプなんですよ。タスクを終えて帰ってくる、みたいな感じなんです。
宇賀:ああ~。
澤本:その感じはあるね。「この場所には、14時までに着く予定だから」みたいな(笑)。
宇賀:あっはっはっは!
中村:宇賀さん的には、ちょっとダメでしょ?
宇賀:いやぁ~、ちょっともったいない感じはしちゃいますけどね。私も予定は、行きの飛行機と最初のホテルぐらいは取りますけど、あとはフリーみたいな。まあ、予約しないと入れない美術館とかレストランとかは前々から予約したりしますけど。全体の3割ぐらいですかね、決めておくのって。
澤本:へえ~。
宇賀:去年の夏にスイスに行った時も、後半天気が悪そうだったので、ホテルとかも取らなかったんですよ。で、天気が良い場所に行こうと思って。ずーっと天気予報を見ながら。
澤本:あ、行く場所が天気に左右される、という?
宇賀:そう。スイスの山とかって、晴れていたら絶景ですけど、雨が降っていたら辛いじゃないですか?
澤本:はいはい。
宇賀:寒いでしょうしね(笑)。だから、「雨だったらやーめよ」と思って。近いドイツとかフランスに行こうかな、と思っていたら、どんどん天気予報が変わって晴れていったので、結局ずっとスイスにいたんですけどね。
澤本:へえ~。でも、そう聞くと、たしかに明日雨なのにそのど真ん中に行かなきゃいけないんってことあるもんね。
中村:ありますね。まあ、「それでも行くぞ」と。プランになってるからさ。
宇賀:あはははは。
澤本:「決まってるからさ」って言って、大雨の中行くと。
中村:やっぱダメなんだな~。「予定3割」っていいですね。そうすると、おひとりが多いんですか?お友だちと行かれるんですか。
宇賀:いや、スイスは女の子の友だちと2人で行きました。あとは、現地で待ち合わせとかもありますね。住んでいる人と夜ご飯だけ一緒に食べてもらうとか、いろいろです。
国内だと、割と自由にふらっと行きますね。
この前ロケで山形に行ってたんですけど、1泊2日で帰ってくる予定が、楽しくなっちゃって……。酒蔵の取材だったので、飲みすぎて「ちょっとめんどくさいな、もうちょっと温泉に入りたいな」と思って。飛行機をずらして温泉に入って、朝一で帰ってきましたね。
澤本:いいですね。山形の酒蔵はどちらに?
宇賀:高木酒造さんていう「十四代」の。
澤本:はい。めちゃめちゃおいしいですけどね。
宇賀:もう、有名なね。なかなか入れてもらえないところですけども。
澤本:日本酒、飲まれますもんね。
宇賀:好きですね。何でも好きですけどね。
澤本:高木酒造って、僕も日本酒を好きになった時に「十四代ってこんなに美味いんだ!?」って思って好きになったぐらいに、メインストリームっていうんですかね。
宇賀:うん。逆に価値が上がり過ぎちゃっていたりするような。
澤本:なかなかお目にかからないですもんね。
宇賀:うーん、そうなんですよ。
澤本:また、山形のお酒は美味しいですからね〜。
宇賀:そう。あとはやっぱり寒かったですけど、今は雪景色がキレイですよ。だって、最高気温が3度とかでしたからね、私が行った日。基本はマイナス、みたいな(笑)。寒かったですよ~。
中村:また、そういうところに行って、あったかいところで酒を飲むと美味いんですよね……(笑)。
宇賀:うーん!
澤本:あと、温泉も入ってきたんですよね?
宇賀:ゆっくりお酒を飲みながら、温泉にも入ってきました。それは、ヘアメイクさんと2人で泊まったんですよ。で、ずっと同じ部屋でお風呂に一緒に入りながら喋ることもなかなかないので、ホントにいろんな話ができてよかったな、と思って。
澤本:じゃあ、そのヘアメイクさんも1泊になるとは思わずに?
宇賀:思ってなかったですね(笑)。あはははは!
澤本:イレギュラーで楽しかったんじゃないですか?
宇賀:「楽しかったー!」って言ってくれました。
澤本:へー。いいなぁ、なんか。
次は「物語」を書いてみたい
澤本:この本の次は、何をしたいとかあるんですか?
宇賀:あ〜。でもこれ、あんまり人に言ってないんですけど。次はフィクションを書いてみたいです。
澤本:お!それは小説を書くっていうことですか?
宇賀:小説かどうかは分からないですけど、何か物語を書いてみたいですね。この本で書くっていうことにちょっと慣れたので。実は、フィクションの方が言えることってあるじゃないですか?もうこの本でノンフィクションとして言えることは全部言ったかな、っていう感じがするんですよ。でも、フィクションの方が言えることもあるなって思った時に、今度はそれをやってみたいなって。
澤本:つまり、書くのが好きなんですね?
宇賀:好きですね。だって、毎日日記を書いている人間ですからね(笑)。
澤本:そうですよね。じゃあ、それは楽しみですね。
宇賀:まあ、分からないですけどね。でも、もしこの本がちょっと売れたりしたら、次が書きたいです。『じゆうがたび2』を。
澤本:書き溜めて?
宇賀:『じゆうがたび』の最後の旅が去年8月のスイスなんですけど。その後もインドとかモルディブにも行っていますし、それもすごく書きたい素敵なお話がいっぱいあるんですよ。そう思うとまだまだいけるな、っていう感じが。
澤本:じゃあ「2」が書けるようにみなさん、読んでいただけたら。
宇賀:あはははは!読んでいただけたらと思います。
澤本:これって、本じゃないですか?実際に書店で売っている紙の本とデジタル版だと、どちらが好きですか?
宇賀:私は、紙じゃないと読めないんですよね。雑誌とか漫画は液晶画面でも読みます。ただ、「文字だけの本」は紙で読みたいんですよね。気になった時にちょっと前に戻ったり、今どのぐらいまで進んだっていう距離感がわかったりする感じとか。
澤本:わかります。戻れますよね?
宇賀:戻れますし、あとは「ここが好きだな」と思ってちょっと印をつけておける感じとかがすごく好きですね。
TOKYO FM『SUNDAY’S POST』で“レターパックサイン会”を開催!
中村:そういうこともあってなのか、「サイン本お渡し会」が予定されていると。
宇賀:そうなんですよ。2月25日に新宿の紀伊國屋書店さんでやるんですけど。これはもう、ご応募をたくさんいただいて抽選になっちゃって。締め切っちゃったんですよね……。
中村:あらら。
宇賀:なので、なんとかできないかなと思って。小山薫堂さんとの『SUNDAY’S POST』(TOKYO FM)の方で「レターパックサイン会」というのをすることにしました。
澤本:「レターパック」って、あのレターパック?
宇賀:そうです。日本郵便のレターパックで。まずは書籍を買っていただいて、できれば読んでいただいて、感想を添えてレターパックに入れて。あとは返信用のレターパックも入れて送っていただくと、私がサインと名前を入れてレターパックで戻す、という。
澤本:え?でもそれ、大変じゃないですか?
宇賀:あはははは!大変ですかね?
澤本:すごく来たらどうするんですか?
宇賀:いやー、でもすごくってどれぐらいですか?1万冊ぐらい来ますかね?(笑)
一同:あはははは!
澤本:いや、真面目に。
宇賀:いや、でも大丈夫ですよ。時間はかかるかもしれないですけど。一応、応募期間は発売から1カ月にさせていただくんですけど。それはやりたいなと思っているので、ぜひ。
澤本:それはでも、手づくり感があっていいですね。
宇賀:そうなんですよ。番組としてもいいですし、あとは日本郵便さんもOKしてくださったので。
澤本:あ、そっか。
宇賀:そうです。送って、時間を待ってから届くっていう楽しみも知っていただけたらなっていう。
中村:じゃあ、レターパックサイン本お渡し企画に乗ろうと思ったら『SUNDAY’S POST』を聴け、と。
宇賀:はい。聴いていただいて、『SUNDAY’S POST』宛にレターパックで送っていただけたらと思います。
中村:詳しくは『SUNDAY’S POST』を聴いてください。