※本記事は『販促会議』2023年5月号の転載記事です。
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安田女子大学
家政学部 造形デザイン学科ものづくりセンター センター長教授
山下明博氏
安田女子大学
企画部 造形デザイン学科ものづくりセンター 担当 主務
浜本 隆氏
アート×テクノロジーで社会の新たな価値を創造する
─安田女子大学について教えてください。
山下:本学は7 学部14学科1 短大4 研究科を有する広島の総合大学です。約 5600人の学生が在籍し、女子総合大学としては中四国九州で最大の学生数を誇ります。私が教えている造形デザイン学科ではアートやデザインの領域だけではなく、テクノロジー領域についても指導を行っています。最新テクノロジーを理解・駆使することで、培った表現力を増幅し、社会の新たな価値を創造する担い手を輩出しています。
また、アート×テクノロジーの創作活動を支援する施設として、ものづくり センターを2021年にオープンしました。浜本:ものづくりセンターは学生の制 作活動を後押しする施設です。例えば、 3Dプリンタやレーザーカッターなど、学生が自主制作に使えるように開放し ています。また、インフラ以外にも「ア イデアをカタチにするための作品作り のサポート」や「コンテストへの応募」、「就活へのサポート」を行っています。制作活動に必要な企画と技術の両面を、専任の担当者がマンツーマンでサポートしています。
学生に伴走したサポート体制
─販促コンペへの参加も「ものづくりセンター」が主導したのですか。
浜本:ものづくりセンターでは、学生たちに取り組んでほしいコンテストの情報を案内し、参加希望者がいれば応募までのサポートを行っています。販促コンペも参加者を募ったところ、10チームで計21人が参加しました。
学生がコンテストに参加する際、ものづくりセンターではプロジェクトと して参加する学生をサポートしていま す。例えば、応募締切から逆算し、大まかなスケジュールの立案や進捗確認、アイデアの壁打ち相手、工作設備を使用したモック制作の技術的補助なども 行っています。特に学生はアイデアを 思い付くとすぐに取り掛かりたくなってしまうので、コンセプトや視点の言語化のサポートを厚くするようにしています。
チームでの取り組みが実社会で活きる
─販促コンペに取り組んだ経緯について教えてください。
山下:ものづくりセンターのプロジェクトとして、2022年度は約40件の公募コンテストに延べ400人が参加していますが、販促コンペは特に学生がチームを組んで参加できることが魅力的でした。学生が社会に出たとき、クリエイティブ領域の職業であっても一人で仕事を進めることは多くはありません。メンバーと協力し、アイデアを出し合い、企画をカタチにすることが必要になります。
また、実際の商品やサービスが課題となっていることも利点です。学生自身が商品を購入してみたり、サービスを体験できたりと……
……本記事の続きは、『販促会議』2023年5月号で読むことができます。