損害保険ジャパンは、菅田将暉さんを起用した新テレビCM「運の総量」篇の放映を4月3日から開始。公式ウェブサイト内CM特設ページと公式YouTubeチャンネルでも公開をしている。
お風呂上がりにアイスを食べているときに、棒に書かれている「あたり」の文字を発見した菅田さん演じる主人公。予期せぬ幸運にガッツポーズで歓喜するが、ふと窓の外に目を向けると、強い雨が…。大慌てでベランダへ走ったものの、取り込んだ洗濯物はすでにびしょ濡れに。
そしてある日、外出すると、顔見知りの女性に声をかけられ、野菜をお裾分けしてもらうが、女性との会話に夢中になるあまり乗る予定だったバスに乗り損ね、おまけにバスを追いかけて転んでしまう…。そんな時、ふと心をよぎったのは、幼い頃、祖父に教えられた「運には『総量』が決まっている」という言葉だった。
その言葉通り、「運」というのは、良いことが起こるとついていないことも起こるということを、本CMの主人公は身をもって体験する。キャッチフレーズは、「いいこともそうじゃないことも人生を彩っている」。
何気ない日常から、損害保険の大切さを伝える本CMの企画について、プランナー 村田俊平氏は次のように話す。
「禍福は糾える縄の如く、人生にはいいときもあれば悪い時もあります。悪いことも案外後になれば愉快な思い出になったりもするもの(そうでも考えなければ嫌になっちゃう時もありますが)。“運の総量”をキーワードに、さまざまな起伏によって人生が構成されていることを大袈裟ではなく等身大、誰にでもありそうな日常の中で描きました」
今回の演出は、ドラマや映画で知られるディレクター 大根仁氏が演出を手がけている。
「幸・不幸・幸・不幸……と目まぐるしく変わっていく日常の姿を描きながらも軽すぎず、大袈裟すぎないドラマを目指しました。かっちりとしたCMのパッケージよりドラマや映画など雰囲気を描けるディレクターが良いと計算し、大根仁監督に演出をお願いしました」
また、映像の見え方にもこだわり、ヨーロピアン・ビスタ(縦横比1:1.66)サイズの16ミリフィルムを用いて撮影している。
「大根監督と相談し、優しいルックと鮮やかな発色を狙い、16mmフィルムで撮影しています。またオンエアで心に残るちょっとした違和感を狙い、画面アスペクトもよく見るシネスコではなく、珍しいヨーロピアン・ビスタ(1.66:1)というサイズを採用しています」
そして本CMで流れるのは、桑田佳祐さんがSOMPOグループのCMのために書き下ろした「平和の街」だ。
「同じ楽曲を使用しながら、別ラインのCMとは一味違った菅田さんならではの“どこにでもいそうな青年”を演じていただきました。桑田佳祐さんの楽曲と菅田さんの組み合わせで、メジャーでありながらも浮世離れしていない何気ない日常から保険の大切さが垣間見える豊かなCMになりました」
たくさんの野菜を持ったままバスを追いかけて転ぶシーンの撮影では、2台で同時に撮影するカメラの角度やバスが走るタイミングを確認し、転ぶポイントや姿勢まで入念に検証し、本番がスタートすると周囲のスタッフが驚くような豪快な転倒アクションを披露。その転倒ぶりはスタッフも心配になるほどだったという。
スタッフリスト
- 企画制作:
- 電通+ギークピクチュアズ
- CD:
- 淡路陽介
- 企画+C:
- 村田俊平
- C:
- 荒木俊哉
- AD:
- 前田大作
- コミュニケーション・プランナー:
- 渡部訓弘
- PR:
- 中田晃生
- PM:
- 谷口勇人
- 演出:
- 大根仁
- 撮影:
- 重森豊太郎
- 撮影(サブ):
- 伊藤俊介
- 照明:
- 中須岳士
- 美術:
- 我妻弘之
- ST:
- 伊賀大介
- HM:
- AZUMA
- CAS:
- 大沢修、田山晃広
- 編集:
- 石井沙貴 (オフライン)、佐藤悠太(オンライン)
- Mix:
- 渡部真司
- BP:
- 秋葉恭弘、細野佑季、名倉将平