ヤフーは4月17日、「Yahoo!マート by ASKUL(以下、Yahoo!マート)」の来店型店舗である代々木上原店にて「PayPay」を利用した「顔認証支払い」に対応するセルフPOSレジを導入、ならびに実証実験を開始した。
Yahoo!マートは、Zホールディングスグループであるヤフー、アスクル、出前館が2021年7月に開始した食料品や日用品などを最短15分で届けるクイックコマース(即配サービス)。
少子高齢化に伴う労働力不足やコロナ禍により、小売や流通などの業態を取り巻くユーザーのニーズや販売形態への柔軟な対応が求められていることを背景に開始した取り組みだ。
今回、顔認証支払いの実証実験を行う代々木上原店は、同サービスにおいてユーザーが店舗で直接購買できる来店型店舗として運営されている。
実験の対象となっている「顔認証支払い」は、Yahoo! JAPAN IDにユーザーの顔画像を登録し、「PayPay」アカウントと連携させることで決済が完了する仕組み。
具体的には、「Yahoo!マート」代々木上原店へ来店するまでに先述の登録を済ませておき、セルフPOSレジで購入したい商品のバーコードを読み取り、「顔認証支払い」を選ぶ。自身の顔をカメラにかざし、顔認証が成功するとすぐに「PayPay残高」支払いでの決済が完了という流れだ。
ユーザーにとっては、スマホや財布などを出さずに、手ぶらでスピーディーに買い物できるというメリットがある。
また、来店したユーザーに対しては、「Yahoo!マート」店内外のポスターや掲示物にて、本実証実験に関する周知や、セルフPOSレジ付近での映り込みの注意喚起や映り込み防止のための対策を徹底。「顔認証支払い」の撮影中にユーザー本人以外の第三者が映り込んでしまった場合は、顔認証が成功しないようにシステム上の防止策を講じている。
Yahoo! JAPANでは、この実証実験の結果を新たなサービス開発などへ生かし、「Yahoo!マート」に限らず、さまざまな店舗や施設などで「PayPay」を利用した「顔認証支払い」を利用できるように取り組んでいく予定だとしている。