今回はエクシングの「歌うもよし、歌わぬもよし。社会人がカラオケボックスに行きたくなるアイデア」についてのオリエンテーションです。課題詳細ページはこちら 。
エクシングは1992年に創立され、昨年で30周年を迎えました。お客さまのココロのボリュームの上げ下げに寄り添えるエンターテイメントを届けていきたいという思いから「ココロのボリューム、あげていこう。」をタグラインに掲げ、日々活動しています。
メインの事業はJOYSOUNDブランドで展開している業務用カラオケ事業です。そのほかには音楽・映像ソフト事業、店舗事業、ヘルスケア事業、モバイルホームエンターテイメント事業、新規事業開発などの様々な事業を展開しています。
カラオケボックス=歌う場所だけではない
今回、販促コンペでは業務用カラオケ事業でお題を出しています。現在、カラオケ市場は大きく分けて4つの市場があります。
➀全国各地のカラオケチェーン店や、地場の個店を含む、カラオケボックス市場
②スナック、バーなどのナイト市場
③ホテル・旅館市場
④高齢者向け福祉施設などのヘルスケア市場
その中でも、今回は皆さんの身近にある➀カラオケボックス市場を課題の対象としています。
通信カラオケは、1992年にJOYSOUNDとともに誕生しました。エクシングではこれまで、音、映像、曲数などのカラオケの基本機能にとどまらず、「カラオケ=歌う場所」という常識にとらわれない楽しみ方を常に提案し続けてきました。
今回はさらなるカラオケボックス市場の活性化を図るべく、販促コンペにてカラオケボックスの新たな価値を創出するアイデアを募集したいと考えています。ぜひ自由な発想でアイデアをいただければと思います。
「うたスキ」をはじめとした“これまでの取り組み”
次にこれまでの当社の取り組みについて、6点ピックアップしてご紹介します。
1つ目は、2006年に開始した店舗とパソコン、モバイルを結びつけたカラオケ・ソーシャルメディア「うたスキ」です。以前は分厚い歌本から、毎回歌う曲を探すスタイルが主流でしたが、「うたスキ」の登場によって、お気に入りの楽曲やアーティストを登録したり、歌唱履歴からスムーズにカラオケの選曲を行ったりすることができるようになりました。
2つ目は「うたスキ動画」です。これは、カラオケルームに設置されたカメラでカラオケを楽しむ自身の姿を撮影して公開することや、動画を通じて遠隔地のユーザーと疑似デュエットを楽しめるサービスです。本サービスによって、全国の「うたスキ」会員同士の交流も盛んに行われるようになりました。
3つ目は、カラオケで楽器演奏ができる業界初の機能「楽器カラオケ」です。12年に開始した本機能は、ギターをカラオケ機器に接続することで、カラオケ音源と一緒に演奏することや、カラオケの歌詞テロップのように自動で表示されるコードを見ながら演奏することが可能です。
4つ目は「みるハコ」です。音楽、スポーツのライブビューイングや映画やアニメなどの映像コンテンツを全国のカラオケルームに提供するサービスです。自宅では味わえない臨場感を体感いただくことができ、大音量高音質のライブ映像を親しい仲間と会話や飲食を楽しみながら観られるため、カラオケルームの新たな価値創出にもつながりました。
5つ目は、パーティーゲームとしてだけでなく、コミュニケーションツールとしても注目を集める「人狼ゲーム」をカラオケルームで楽しめる「人狼やろうぜ!」です。昨年リリースしたばかりのサービスとなっていて、グループでご来店のお客さまをターゲットに、カラオケの合間にお楽しみいただくコンテンツとして開発しました。進行役やカードも不要なため、スマホがあれば手軽に人狼ゲームをお楽しみいただくことができます。
6つ目は、カラオケルームでミシンを利用することができる「貸出ミシンセット」です。本サービスは親会社であるブラザー工業製の本格的な裁縫や刺繍が楽しめるミシンをカラオケルームでご利用いただけます。
このように当社ではどのようにしたらカラオケボックスを楽しんで、来たいと思ってもらえるかを常に考え様々な切り口でサービスを展開しています。
カラオケを利用する社会人は減少傾向
続いて現在のカラオケボックス市場についてお伝えいたします。カラオケ業界は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休業要請や時短営業などの制限により、非常に苦しい状況が続きました。
制限が解除された現在は、カラオケボックスへの客足も戻り始め、明るい兆しも見え始めています。ですが、大人数の宴会利用は、依然としてコロナ禍前の水準には回復していません。また、忘年会や新年会などの二次会でのカラオケを利用する社会人は減少傾向にあります。
このような状況において私たちは、カラオケボックスへの新たな来店動機として、宴会に代わる需要を掘り起こしたいと考えています。今回の課題に対して考えていただきたいポイントは3つあります。
1つ目は、大人数での宴会利用、二次会でのカラオケを利用する社会人が減少傾向にあること。2つ目は、社会人をターゲットにカラオケボックスに行きたいという気持ちを再び想起させること。最後に、カラオケの機能やコンテンツ、サービスのアイデアだけでなく、歌うという本来の楽しみ方の常識を超えたカラオケルームの活用アイデアであることです。
最後になりますが、アイデアを考えていただくにあたり、改めてカラオケボックスという空間の特性を4つお伝えいたします。
➀臨場感と没入感が楽しめる大画面・大音量空間
②気の知れた仲間と楽しめる個室・プライベート空間
③日本全国各地、身近にある利便性
④歌ったり観たりしながら飲食が手軽に楽しめる空間
以上の特性を生かして、空間価値を向上させることで、新たな集客効果を生み出せればと考えています。カラオケボックスの活用法について新しい視点や切り口、幅広いアイデアをお待ちしています。