神戸・里山の魅力を発信し、関係人口を増やす(神戸市役所)/販促コンペ・企業オリエン

このほど実施された「第15回販促コンペ」課題協賛企業のオリエンテーションから、ここでしか読めない、より詳しい内容をお伝えしていきます。販促コンペ応募期間は6月6日13時まで。公式サイトはこちら

今回は神戸市役所の「神戸の里山の魅力が、 多くの人々に知られるアイデア」についてのオリエンテーションです。課題詳細ページはこちら

里山というのは、集落や人里に隣接した、その影響を受けた生態系が存在する山のことです。私たち神戸市役所は、人と自然がともに暮らしてきた場所、人と自然がお互いを必要としている里山が、地球の未来にとって必要な場所ではないかと考えています。

今回の課題では、神戸里山の認知度を高めることができるアイデアを募集します。私たちは、必ずしも神戸・里山エリアに移住してほしいということだけを考えているわけではありません。実際に現地に訪れることがなくても、ふるさと納税やESG債などを通して、神戸・里山と接点を持ってもらえる「関係人口」を増やすために、認知度を高めたいと考えています。

ターゲットをあえて絞るならば、神戸市の住民というよりも、近隣の兵庫県内の市町村や近隣の府県。ただし、可能であれば、全国的にこの神戸・里山地域の存在を知ってもらいたいと考えています。

港町だけではなく、山との関係も深い神戸市

それでは、神戸市の概要を説明します。

神戸市は、兵庫県の南部に位置する県庁所在地、政令指定都市です。9つの区があり、人口は約150万人、政令指定都市の中では第7位の人口になっています。

8つの姉妹都市、友好都市、それから2つの親善協力都市と様々な国際交流を進めていて、その他に神戸港では、アメリカ・シアトル港、オランダ・ロッテルダム港と姉妹港提携をしています。これまで3港の交流事業として姉妹港セミナーを定期的に開催しており、課題や将来のビジョンを議論して交流を深めています。また、中国の天津港とも提携をしています。

このように神戸市は、港を中心に栄えてきたという背景もあり、神戸=港町のイメージが強いと考えています。実際に美しい港町の風景や外国文化が入り混じった独特の町並みなどは、非常に人気の高い観光エリアです。

しかし、神戸は六甲山系や丹生山系など山に囲まれた街でもあります。山と市街が近いことから登山が楽しまれてきた経緯があり、登山の文化も定着しています。

その他にも、都市部から30分ほど車で走ったところに、非常に美しい農村・里山の風景も広がっています。神戸市の北区、西区には、それぞれ里山エリアというのがあり、神戸市の土地の約3割を里山エリアが占めています。野菜の収穫量は、政令指定市都市の中でも非常に上位に位置しており、人口100万人以上の都市の中ではトップになっています。

イチオシは圧倒的に綺麗な風景

それでは、神戸・里山エリアの特徴を順番に紹介していきます。

まず、なんといってもイチオシは“圧倒的に綺麗な風景”です。

茅葺き屋根は白川郷の合掌造りなどが有名ですが、里山も茅葺き屋根の民家が700~800棟ほど残っている日本有数の地区です。

そのような建物や美しい田園風景など昔ながらの暮らしが感じられる場所でありながら、古民家を改修したカフェやおしゃれなベーグル専門店なども点在しており、都心部から癒されにいく場所として非常に最適な場所かと思います。都心部の三宮から車で30分、電車でも片道280円でいくことができ、アクセスも非常によいです。

そのほかにも、神社・仏閣があったり、流鏑馬や農村歌舞伎などの伝統行事が残っていたりと、貴重な文化遺産も点在しています。

様々な課題にも真摯に向き合う

ここまで里山の魅力をお伝えしてきましたが、もちろんよい面ばかりではなく、様々な課題も抱えています。現在里山においては、社会経済の変化によって、どうしても人の利用というのが減少してきており、生物多様性を損なう様々な課題が生じています。

少子高齢化や農業従事者の後継者不足によって農業を営む方は日本全体で減少傾向にあるため、耕作放棄地、外来生物、有害鳥獣の被害増加も懸念されています。外来生物ではアライグマの生息分布が拡大しており、生態系や農業被害、生活環境被害が発生しているのが現状です。

このような里山の生物多様性保全を推進し、里山の恵みを持続的に享受するため、神戸市では、「知る」「まもる」「つなぐ・ひろげる」といった3つの戦略を立て、必要な方策を明示する「KOBE里山SDGs戦略」というものを策定しています。

神戸市は人口約150万人の都市である一方で、都会からすぐ近くに豊かな農村里山地域が広がっており、様々な生物が人と共存して美しい環境が成り立っています。このような恵みを次世代が持続的に享受できる仕組みをつくっていかなければなりません。

広報ツールも充実している神戸市

続いて、神戸市役所が保有する広報ツールについて紹介します。

神戸市では、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSをはじめ、幅広いツールで市政情報全般を発信しています。また、YouTubeでは、アニメでの情報発信など幅広いコンテンツを用意しており、多くの方にフォローいただいています。

少しかわり種でいうと、「PHOTO PORT」というフォトアーカイブも用意しています。これは神戸市が保有する写真をオープンデータとして公開し、誰でも自由にお使いいただけるというものです。

そのほかにも、サイネージデジタルサイネージも幅広く展開しており、JRや阪急阪神などの主要な鉄道沿線を中心に大阪駅や三宮駅、市内の各主要駅など合わせて約250カ所に設置しています。

市内の方向けには、月に1回発行している広報紙や自治会の掲示板にポスターを掲載しています。

最後に今回の課題に対しての注意点ですが、幅広い自由なアイデアを募集するため、大きな制約はありません。ただし、里山のイメージを極端に変えるアイデアはご遠慮ください。

それでは、クリエイターの皆さまの斬新なアイデアをお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いします。

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