今回はロート製薬 「ダル―ラ」の「身体に嬉しい、でもちょっと高いレトルトスープ『ダルーラ』を食べたくなるアイデア」についてのオリエンテーションです。課題詳細ページはこちら。
ロート製薬は、「ロート目薬」のような一般用のOTC医薬品、「肌ラボ」などのスキンケア事業を柱として、病気の予防につながる食事業、再生医療などの最先端の技術開発に至るまで、幅広い事業領域を展開しています。中でも食事業は「第三の柱」として特に取り組みを強化している領域です。
製薬会社でありながら食事業を行う背景には、日本の少子高齢化問題があります。今まで以上に「健康」が重要な時代となり、社会全体で取り組む必要がでてきました。また、日本女性は見た目を気にして必要以上に「痩せすぎ」に陥っていることも問題です。
そのような状況の中、健康と美を追求するにはその源である「食」を外すことはできないと考え、当社は「薬に頼らない製薬会社」をスローガンに掲げ、食の提案を行っています。
手軽で美味しく栄養が摂れる豆スープ「ダルーラ」
とはいえ、利便性が良くなければ日常的な問題の解決にはつながりません。時間がない中でも手軽で美味しく、ダイエットを気にする方でも安心して食べられる商品の提案はできないだろうか? そんな思いから生まれたのが、この「ダルーラ」です。
ダルーラは、レンズ豆がゴロゴロ入った具だくさんのスープで、希望小売価格は389円と、少しリッチなレトルトスープです。
こだわりポイントのひとつは、体にも地球にも優しい有機JAS認証のオーガニック豆を使用していること。そしてもうひとつは、栄養素が美味しく摂れる点です。ひよこ豆とレンズ豆を使うことで、1食で鉄分と葉酸、食物繊維を手軽に摂ることができます。1食あたりのカロリーはおにぎり1個程度のため、ダイエットを気にする方にもおすすめです。
最後に手軽さ。湯沸かし不要で、そのままレンジで加温できます。また1年以上の常温保存が可能なため、いざという時のストックとしてもぴったりです。
「販路拡大」と「新規顧客」のためのアイデアを
次に、ダルーラを取り巻く市場環境ついて説明します。近年、健康意識の高まりによってスープ市場でも美味しくて満足感があるというだけではなく、栄養補給やダイエット目的などのニーズが少しずつ高まっています。
プラントベース食品の市場は健康面、環境保全の面からも世界で急拡大を続けており、日本でも徐々に注目を浴びています。ダルーラも昨年、スパイシーカリーとスパイシーオニオンでヴィーガン認証を取得。多様な嗜好に対応できる商品展開を行っています。
現在のメイン客層は健康意識の高い50〜60代の女性です。主な販売先は、ネット販売やテレビショッピングのほか、高級スーパー、こだわり系ショップ、自然派コンビニなどです。
ダルーラは少し高めの価格設定のため、100円台の競合品が並ぶスーパーなどでは手に取ってもらいにくいのが現状です。また、メインのユーザー層はネット通販よりもリアル店舗での購入を選ぶ傾向が高いため、広告費をかけてもなかなか新規獲得にまで至っていません。
そこで皆さんにアイデアを募集します。まずは販路のためのアイデアです。既存店舗へのアイデアに加え、新規ファンの拡大に向けたアイデアをお願いしたいと考えています。
また、顧客拡大としては、既存の50〜60代のお客さまがもっと購入したくなるような仕掛けに加え、新規顧客を拡大するためのアイデアを募集します。
新たな「価値創造」も大歓迎
過去の販促事例として、SNS投稿、店舗の試食販売、商品展示会、雑誌などの広告掲載を行っています。また、オリジナルキャラクターが登場する漫画チラシも作成しました。キャラクターPOPにはQRコードが付いており、そこから「ダルーラ」に関する短編漫画動画も見られるようになっているため、アイデアのひとつとしてぜひご参照ください。
注意事項ですが、ダルーラのブランドイメージや健康感を大きく変えるものはご遠慮ください。豆以外のメイン具材や、動物性原料を主とした商品開発のご提案もお控えください。
また、ブランド全体の栄養訴求は、「鉄分たっぷり」「葉酸・食物繊維も取れる」です。タンパク質は商品によって含んでいる訴求ができませんので、「タンパク質推し」は避けてください。
これらを大きく外さなければ、新たな価値創造のご提案をいただいても構いません。自由な発想でご作成ください。たくさんのご応募、どうぞよろしくお願いします。