「菊地敦己 起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される」展開催、トークイベントも実施

東京・松屋銀座7階デザインギャラリー1953にて、日本デザインコミッティーによる「菊地敦己 起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される」が開催中だ。

菊地敦己氏は、1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科中退。2000 年ブルーマーク設立、2011 年より個人事務所。これまでの主な仕事に、⻘森県立美術館(2006)や PLAY! MUSEUM(2020)の VI・サイン計画、ミナ ペルホネン(1995~2004)、サリー・スコット(2002-20)のアートディレクション、『旬がまるごと』(2007-12)や『装苑』(2013)などのエディトリアルデザイン、⻲の子スポンジ(2015)や NEcCO(2023)のパッケージデザインほかがある。また、⻲倉雄策賞、講談社出版文化賞、日本パッケージデザイン大賞、原弘賞などを受賞している。

本展を担当した日本デザインコミッティーメンバーである平野敬子氏は「あえて乱暴な表現をするが、クリエイターには自分の頭で考えることができる人と他人の考えから影響を受ける人、この二つのタイプがあると理解している。菊地敦己は前者のタイプ。菊地の仕事が最適解を導くためにひたすら考え抜かれた結果であることは疑う余地もない。菊地の表現からはグラフィックデザインのアカデミズムへの敬意が感じられる。そして自ら生み出した独自の方法論による、領域を横断した柔軟で多様な表現を見るにつけ、菊地がデザインの世界のイノベーターであることを確信している」と、コメントを寄せている。

本展は、そんな菊地氏が「起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される」という視点のもと選んだ、多数のグラフィックやプロダクト、制作過程のサンプルなどを言葉と“対”にして展示している。会場の壁面全面に展開されるインスタレーションは、菊地氏の世界観を表出する一つの作品とも捉えることができるだろう。

また会期中には、ゲストを招いてのトークイベントも実施。菊地氏と展覧会担当の平野氏他、5月12日には色部義昭氏、5月19日には工藤青石氏、5月26日には山中俊治氏がトークイベントに参加する。
展覧会の会期は、6月12日まで。



展覧会場の様子。撮影:ナカサアンドパートナーズ

 

第783回デザインギャラリー1953企画展
「菊地敦己 起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される」

会期:開催中、6月12日(月)まで
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953
時間:午前10時~午後8時
最終日は午後5時閉場
入場無料

●デザインサロントーク(参加費:無料、申し込み:不要)
Vol.1:5月12日(金)18:00~19:00 
菊地敦己×色部義昭×平野敬子
Vol.2:5月19日(金)18:00~19:00 
菊地敦己×工藤青石×平野敬子
Vol.3:5月26日(金)18:00~19:00 演
菊地敦己×山中俊治×平野敬子


 

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