イケア・ジャパンは4月の土日の計8日間、関東にあるイケアの4店舗で移動可能なトレーラーハウスを週替わりで設置。子どものいる家庭向けに、スペースが限られた空間での収納やインテリアなどを提案する体験型企画「旅するTiny Home」を実施した。
トレーラーハウスを設置した店舗限定で、イケアで人気のサメのキャラクター「BLÅHAJ(ブローハイ)」親子が登場し、整理券を配布するなど賑わいを見せた。
港北(8・9日)・立川(15・16日)・船橋(22・23日)・新三郷(29・30日)の4店舗でそれぞれ実施し、8日間で累計2800人以上が参加。トレーラーハウスの見学やブローハイ親子との写真撮影を楽しんだ。
さらに軽井沢に設置するトレーラーハウスに3組限定で1泊できる応募型のキャンペーンも実施(5月7日締切)。400点以上のイケアの家具・雑貨などを配置した空間をリアルに体験できる場を提供する。
IKEAでは2021年11月にも、東京・新宿にある10平方メートルのワンルームを月々99円で貸し出すPRキャンペーンを実施し話題となった。都市部の若者をターゲットとした施策で、その背景には日本の若者の多くが「イケアの家具は、自分たちのライフスタイルや小さな居住空間に合わない」と感じているという調査結果があった(イケア・ジャパン調べ)。
今回は空間ごと移動が可能なトレーラーハウスに舞台を変え、子どもがいる家庭向けに限られた空間を快適に過ごすための収納やインテリアを提案する施策に。関東にある港北・立川・船橋・三郷の4店舗でそれぞれ体験できるようにした。
その伝導役となったのが、イケアのソフトトイ(ぬいぐるみ)の中でも特に人気のあるサメのキャラクター「BLÅHAJ(ブローハイ)」。4月の土日ごとに4店舗を巡った。ブローハイは2021年のキャンペーンでは「不動産エージェント」として登場しており、今回もその設定を残しつつ、さらに「ジュニア」も加わり親子でのキャラバンとなった。
2021年に続き、本キャンペーンを手がけたのはWieden+Kennedy Tokyo。コンセプトは「部屋ごと会いに行く」とし、移動可能なトレーラーハウスを用いた。
コピーライターの高橋祐司氏は、本企画の狙いについて「店舗での体験はもちろん、日頃なかなか出かけづらく我慢の多かったこの数年間の生活に、何か楽しい体験を通してイケアのアイテムの魅力やソリューションを知ってもらおうと考えました」と話している。
キャンペーンにあたっては、TwitterやInstagramを活用し複数の動画を公開した。折り畳み可能なダイニングテーブルとチェアのセット、ソファベッドなど狭小空間に最適なアイテムが登場するほか、イケアが強化してきたサステナブル商品なども訴求している。
また、店舗を訪れトレーラーハウスを見学した人には先着・数量限定でオリジナルステッカーをプレゼントするなど来店促進を図った。ステッカーの裏面には2024年に前橋に新しいイケアがオープンする旨の告知も盛り込んだ。
スタッフリスト
- 企画制作
- Wieden+Kennedy Tokyo
- CD+AD
- Max Pilwat、Kim Papworth
- C+クリエイティブリード
- 高橋祐司
- AD+クリエイティブリード
- 吉川一陽
- AD
- Bryant Wutuh
- D
- 安田茜
- コミュニケーションプランナー
- 深江ジョアナ、佐藤タイ
- CPr
- 加藤マシュー、伊藤みどり、渋谷ひろみ
- Agency Editor
- Jacob Kim、Vinod Vijayasankaran、出村タイ
- AE
- Jordan Cappadocia、Chelsea Hayashi、Naomi Razic、テルヨ・渡辺、大久保勲