日本ロレアルのヘアブランド、ロレアル プロフェッショナルは5月15日、働くすべての人が企業ブランドを尊重しつつ、その人らしいスタイルや髪色で働くことのできる自由な社会の実現を目指す「髪色自由化プロジェクト」を発足した。スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー(以下プラザスタイル)やパルコなど6社が賛同、スタッフのヘアカラーに関するルールを見直すなどの取り組みを始めている。
プロジェクト発足の同日に公開されたプロジェクトのコンセプトムービーでは、「髪色は黒髪だけ」「常識的に7トーンまで」「日本人らしい髪色で」など、勤務先の髪色規定に浮かない表情を浮かべる様々な働く女性が登場。その後、美容師が女性たちの髪色を鮮やかに染めていくと、髪色だけでなく女性たちの表情まで明るくなる。髪を染めるだけで自分を好きになり、一歩踏み出して前向きになることを伝えている。
プロジェクトに賛同したプラザスタイルでは、同社が運営するPLAZA・MINiPLAで働くスタッフの身だしなみ基準を変更。そのひとつとして、スタッフのヘアカラーに関するルールを見直し、自分らしいスタイルで働くことができる、選択肢の幅を広げた。
また同プロジェクトのサポーターにスキージャンプ選手の髙梨沙羅さんが就任。髙梨さんは「私自身も、好きな髪色にすることで、スキージャンプへのモチベーションにも繋がっていると感じています。多様性を認めるこの時代だからこそ、自分がしたい髪色にすることは日常生活においてもポジティブな影響を与えると信じています」とコメントしている。
ロレアル プロフェッショナルは企業の人事担当者など950人に髪色規定に関する調査を実施。髪色規定のある企業は約74%にのぼり、髪色規定により、自分らしいスタイルを実現できていないと感じている人は約半数以上いる結果となった。一方で、「普段やプライベートにおいて、もしもお店や取引先企業の方が自由な髪色をしていると気になりますか」という問いに対して気にしないと回答した人は90%となった。