Spotifyは16日、音楽やポッドキャストなどのオーディオがリスナーの生活に与える影響を調査した年次報告書『Sonic Science 2.0』2022年度版を公開した。
同社は2021年から「Sonic Science」の調査を開始。今回発表した『Sonic Science 2.0』では、心理生理学的測定を行っているMindProber社とと提携し、マサチューセッツ工科大学(MIT)の脳科学および認知科学部准教授であるJosh McDermott博士による監修のもと、米国と英国の426名のSpotifyユーザーを対象にした皮膚電気活動を測定する調査を実施した。
調査によると、Spotifyで音楽やポッドキャストを聴くことはリスナーにポジティブな感情を生み出し、その感情は広告を聴いている間も保たれることが分かった。
また脳に対する音楽やポッドキャストといったオーディオコンテンツのエンゲージメントの高さは広告になっても93%保たれるため、Spotifyの音声広告は他のメディアに比べ19%高い広告想起率を生み出したという。
リスナーの60%は、直前に聴いた音楽やポッドキャストなどの影響により、広告に対するエンゲージメントが高く保たれた。
調査参加者の73%は、広告のトーンがそれを聴いた時の自身の活動に合っていれば、オーディオストリーミングサービスで能動的に広告を聴くと回答。
広告を聞いた後、実際にブランドや商品について検索したと回答した調査参加者は5人に1人にのぼり、30%が実際に「購入するだろう」と答えた。