ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(以下、B.LEAGUE)は、5月15日から「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の屋外広告の掲出を開始した。日本ローカルアンバサダーを務めるB.LEAGUEが、開催まで残り100日となる5月17日にあわせ、池袋、代官山、表参道の都内3カ所に掲出した。
広告のコンセプトは「見るだけでバスケがしたくなる広告」。日本ローカルアンバサダーとして大会をPRするB.LEAGUEは、今年8月25日から開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が日本全体に浸透していない現状を受け、今回の広告掲出に至ったという。2月の調査では、大会認知度は15%程度だった。
B.MARKETINGの廣瀬直哉氏は、今回の広告企画のオリエンについてこう振り返る。
「世の中の空気感としても、サッカーW杯やWBCによる日本中のスポーツ熱の高まりに加えて、映画『THE FIRST SLAM DUNK』で再びバスケへの想いが高まっている方々に、W杯というイベントに共感してほしいと感じていました。目的としては、複雑にせず、シンプルに大会の認知向上、興味喚起とし、ターゲットは『バスケ経験者』『バスケ観戦好き』『B.LEAGUEファン・ブースター』としてオリエンしました」。
ターゲットを欲張って広げたり、都心に集中出稿し中途半端に全国の数都市に掲出したりすることはしていない。ターゲットの本広告への共感を促し、結果として話題化・大会認知の拡大を目指した。
「今回、見かけた瞬間に『バスケットゴールがある違和感』をいかに感じていただけるか、を重視しました。『本当のバスケットゴールがそこにある』と感じてもらえなくては、共感は生まれません。そのために、リングの高さ、背景の同化、情報の最小化、など徹底的にこだわりました」(廣瀬氏)。
本企画を手がけた人間のいじるプランナー/ディレクター 岡シャニカマ氏は、広告について次のように語る。
「私自身が今回のメインターゲットである『現在は競技に触れていないバスケ経験者』だったので、実際ゴールを見て『どの距離で見ると一番シュートが打ちたくなるか』を確認するところからスタートしました。また、平面的な広告でもリアリティーを出したかったので、駅構内の背景とデザインを合わせ、掲出先もリングの高さが原寸に近い媒体を選んでいます」。
広告掲出開始後、SNSではファン・ブースターからの好意的な反応が寄せられている。広告掲出を報告した公式Twitterの投稿は、1000件以上リツイートされ、「いいね」の数は4300にのぼった(5月29日現在)。
掲出は5月末まで。今後も、8月25日のバスケW杯開幕までの3カ月間、開催地沖縄に加え、日本中で認知・興味を促すさまざまな施策を実施していく予定だ。
スタッフリスト
- 企画制作
- 人間
- CD
- 山根シボル
- 企画+ディレクター
- 岡シャニカマ
- C
- 101
- AD+D
- 松尾聡
- Pr
- 花岡
- 撮影
- 澤尾康博
- 印刷(池袋、代官山)
- サンクラール
- 設計管理(松本ビル)
- 東急エージェンシー
- 施工(松本ビル)
- 弘亜社
- 掲出
- 池袋駅1階改札外(5/15~5/28)、東横線代官山駅中央改札側改札外コンコース(5/15~5/24)、表参道交差点 松本ビル屋上(5/15~5/31)