アサヒビールは、新たに発売するキャンペーン「アサヒ復活ビール総選挙」を実施すると発表した。
過去に発売したビール20商品の中から、投票によって選ばれた上位商品を復刻する。投票は5月26日~6月15日、新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」上で募集している。
投票の対象は1991~2018年の期間に発売した商品から選抜した商品(当時の処方を元に、現代の技術・原料で再現。デザインなどの表現は一部、当時とは異なる可能性がある)。
投票するユーザーは、対象商品から「復活してほしい商品」を3つ選び、投票数の多かった上位商品は、2023年秋~冬頃に順次「ASAHI Happy Project」上で発売することを予定している。
顧客の投票で復刻発売するのは初の試み
同社は、新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」を2022年から立ち上げ、顧客のニーズに沿った新商品の開発に取り組んできた。
だが、過去の商品を顧客の投票によって復刻発売するのは、今回が初めて。
企画を通じて、顧客の「復活させて欲しい」「また飲みたい」という声に応えるとともに、顧客のニーズを読み取り、より魅力的だと思える商品開発に役立てていく。
投票ページでは、選抜された商品の写真と、その特長が紹介されている。
さらに、各商品を応援する“社員サポーター”を1人ずつ設け、商品の紹介ととともに“社員サポーター”の顔写真と応援コメントも記載している。
例えば、1991年に発売された「ほろにが」の応援コメントには、「(私の)入社一年後に発売された“アサヒほろにが”。今、30年を経て、私の“ほろ苦い経験”を夫と語り合いながら、ゆったりと飲みたい逸品です。頑張らなきゃいけない世の中に“ほっ”と笑いかけてくれているようなビール。ぜひ復刻させましょう!(アサヒビール 研究系開発部門 M)」とのコメントが記載されている。
発売当時の思い出から、一緒に食べるのにおすすめの料理紹介など、「商品」そのものだけでなく、社員の思いまで伝わるページとなっている。
企画担当者は、「商品の特長だけではなく、社員サポーターの応援コメントも参考に楽しんで投票いただければうれしいです」とコメントした。
ビール減税による市場拡大に合わせ、顧客接点を創出
同社は、2023年10月の酒税法改正におけるビール減税に伴い、拡大が見込まれるビール市場で「スーパードライ」と「アサヒ生ビール」の2つのブランドに注力する。
また今回、復刻発売する商品を通して、顧客がよりビールの魅力を感じられるよう、おいしさや楽しさを体験できる機会を創出。ビールの魅力向上に取り組んでいく。