放送批評懇談会は5月31日、第60回ギャラクシー賞の贈賞式を行い各部門の大賞作品などを発表した。テレビCMとラジオCMに加え、Web CMが対象となる「CM部門」の大賞には大塚製薬/カロリーメイト「狭い広い世界で」篇が選出された。このほか優秀賞3本、選奨9本が選ばれた。
CM部門の応募数は、上期 162 本、下期 152 本。計 314 本の応募があった。内訳は、テレビCM167 本、ラジオCM86 本、Web CM61 本。Web CMは今期から応募対象となった。
CM部門委員長の家田利一氏は「縦型のフレームを用いるCMが増える中、番組の見逃し配信が増え、Z世代の倍速再生も話題となった。そんな状況下で、CMは“振り向いてもらえるための努力”を惜しまなかったように思います。多様で多彩なアプローチに出会う年になりました」とコメントしている。
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するため1963年に創設。審査は同会会員から選ばれた選奨事業委員会が担当している。CM部門のほかテレビ部門、ラジオ部門、報道活動部門がある。
受賞作の一覧は以下のとおり(カッコ内は広告会社、制作会社)。
大賞
・大塚製薬 カロリーメイト「狭い広い世界で」篇
(博報堂/catch/ENOAD/AOI Pro.)
優秀賞
・ACジャパン/2022AC全国キャンペーンA「寛容ラップ」篇
(東急エージェンシー関西支社/高映企画)
・サントリーホールディングス/企業広告シリーズ「人生には、飲食店がいる。」
「メッセージ」篇」、「不思議な場所」篇、「人と」篇
(電通/電通クリエーティブX)
・東海旅客鉄道/企業広告「会いにいく、が今日を変えていく。」
(電通/ジェイアール東海エージェンシー/SUPERMARKET)
選奨
■テレビCM
・セールスフォース・ジャパン/企業広告「失敗の数」篇
(電通/AOI Pro.)
・東海テレビ放送 公共キャンペーン・スポット「生理を、ひめごとにしない。」
(東海テレビ放送/東海テレビプロダクション/エキスプレス/プラモ/東海サウンド)
・日清食品ホールディングス/日清焼そばU.F.O.「そろ谷U.F.O.食べたやろ」篇
(電通/ソーダコミュニケーションズ)
・日本放送協会/非常用持ち出し袋 シリーズ「日常は、ひょう変する。」
(電通)
・日本マクドナルド/Family Brand 家族といっしょに。「ピクルスのリレー」篇
(TBWA\HAKUHODO/catch/コネクション/Headlight)
■ラジオCM
・中央軒/企業広告「記者会軒」篇
(朝日放送ラジオ/ビッグフェイス)
■Web CM
・大塚製薬/カロリーメイト「入学から、この世界だった僕たちへ。」
(博報堂/AOI Pro.)
・佐賀県競馬組合/佐賀競馬場移転開設50周年事業「おいでやすこが様をうまてなし。」
(電通九州/casaage)
日本マクドナルド マックフライポテト「ティロリミックス|Ado『踊』× asmi『PAKU』」
(電通/ギークピクチュアズ)