グーグルは6月1日、「Google検索」に日本のテレビ番組の放送スケジュールを表示する機能を追加したと発表した。番組名や出演者名で検索すると、約1週間先の放送時間や放送局の情報を一覧にして表示する。
検索した内容に関連する情報をまとめて表示する「ナレッジパネル」のひとつに番組名や放送スケジュールを加えた。番組名をクリックすると、その番組の「ナレッジパネル」に移動。番組概要や、「Hulu」や「Paravi」「Amazonプライムビデオ」などの配信があるかも確認できる。データは、テレビ番組のメタデータを扱うIPGが提供した。
グーグルはここ数カ月間で検索機能を強化している。5月11日にはAI(人工知能)技術「Bard」を日本国内向けにも公開した。検索にも統合する考えで、検索ワード(クエリ)に対し、AIが生成した回答を表示するスペースを設ける。検索ユーザーに対する質問も表示し、対話形式で回答の精度を高める仕組み。
AIを取り入れた検索を現在利用できるのは、米国内の利用者の一部。検索連動型広告は掲載を続ける。生成AI搭載後の検索結果のイメージでも、商品検索ではAIの回答より上位に広告枠を設けた。商品検索の場合は、AIが評価(レビュー)や価格、画像などをまとめ、検討に必要な商品情報など提案する。商品検索用に販売者などが登録した350億件超のデータに基づくという。
3月には「パースペクティブス(視点)」「この著者について」の2つの検索機能を追加。翌4月にはeコマースで商品などを購入した場合の送料や返品に関する情報の表示を始めるなど、検索サービスの強化に注力している。
生成AIの搭載で先行したマイクロソフトを追う。同社は2023年2月、検索エンジン「Bing」にAIを搭載したほか、Webブラウザー「Edge」にも導入している。