エン・ジャパンは、転職サイト『ミドルの転職』を利用する35歳以上のユーザー2066人に対し、「男性育休」に関する調査を実施した。調査はインターネットによるアンケート形式で行われ、調査期間は3月9日~5月8日。
調査によると「男性が育休を取得することは賛成か反対か」に対しては、79%が「賛成」と回答。また、男性を対象にした「子どもが生まれたら育休を取得したいか」という質問には、89%が「取得したい」(積極的に取得したい:47%、できれば取得したい:42%)と回答した。
子どものいる男性の内、「育休の取得経験」が「ある」と回答した人は8%に留まった。さらに、「ある」と回答した人が「取得した育休期間」は、「1日~5日未満」が43%で最多となり、これは2019年に実施した調査結果と大きな変動はなかった。
これまでに育休を取得したことはあるか(子どものいる男性が対象)
育休を取得した期間(育休を取得したことが「ある」と回答した男性が対象)
また、全男女を対象に「男性育休の取得率が低い理由」を聞いたところ、トップは「育休を取得しづらい雰囲気がある」(61%)、「職場が人手不足」(54%)、「収入を減らしたくない」(52%)と続いた。
男性育休の取得率が低い理由だと思うこと(全員対象、複数回答可)
本調査では育休を取得した男性に聞いた「育休を取得して良かったと思うこと」のコメントも紹介。
「子育ての課題をリアルタイムで共有できた」「家事分担を積極的に申し出る機会にもなった」といった家庭内で感じた良さに加え、「社内での育休取得者が増えるきっかけになった」「上長含め育休取得に前向きな会社の姿勢を感じられた」と、企業や組織における行動や、考え方の変化につながっている声も見られている。