メルカリは6月26日、循環型社会の実現と経済成長の両輪を目指す新市場“リコマース”を研究する「リコマース総合研究所」の設立を発表した。所長にはメルカリの迫俊亮氏が就任する。
リコマースは、製品の適切な長期利用を促進する産業のこと。二次流通プラットフォームやサブスク・シェアエコ、リペア事業者、自社リユースを実践する一次流通のブランド・メーカーなどが参画する、循環型社会の実現と経済成長の両輪を目指す市場だ。
同研究所設立のきっかけには、2023年3月に経済産業省から「リコマース産業の市場整備」の推進が発表されたことが背景にある。消費者の間でもリユース品需要が高まっていることから、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」という同社のミッションのもと、リコマースの研究・浸透活動を行う。
また、同研究所のパーパス「リコマースを基盤とした、循環型社会を築き、あらゆる人の可能性を広げることを目指す」にもとづき、リコマースにおける「社会課題の解決への貢献方法」「市場が日本経済に与える影響」「消費者インサイト」について研究を進める方針だ。
同研究所の公式noteでは、リユース・サブスク・リペアなどカテゴリごとの「国内リコマースカオスマップ」も公開されている。