AIが広報コミュニケーションを加速させる 生成AIによるSNS投稿

ビジネス領域においても幅広い業務のあり方を変える存在となっている生成AI。SNS投稿でも、AIを駆使して工数削減や投稿のクオリティ向上を行っている事例が見られ始めています。実際にSNS投稿にAIを使用している、ニットの小澤美佳氏、中野由莉子氏に活用法を聞きました。

※本記事は、『広報会議』8月号(6月30日発売予定) の転載記事です。

ニット
小澤美佳氏、中野由莉子氏

【DATA】
開設SNSアカウント:Twitter、Facebook、Voicy、note、Instagram
SNS運用体制:マーケティング部内広報担当2名
SNS投稿に使用したAIツール:ChatGPT-4、Cohesive AI

 

自身では思いつかない語彙でツイートを支援

―ニットでSNSを活用する目的は?

現在当社で注力しているAI関連のニュースやお役立ち情報、開催するセミナー情報を投稿することも多く、企業の認知獲得や、イベント集客にもSNSを活用しています。

―どのようにAIを活用している?

SNS投稿では「ChatGPT-4」(有料)とライティングに特化したAIツール「Cohesive AI」(有料)を使用。どちらも生成される文章の質に大差はないですが、「Cohesive AI」はツイート専用の機能があり、分かりやすいUIでターゲット設定やトンマナの設定ができるので、プロンプトの作成に慣れていない人は使いやすいと思います。

使い方としては、ゼロベースでツイートを作成する際に内容を壁打ちする、作成した文章をより良く修正してもらうという2パターンがあります。後者で作成したセミナー案内が【図】のツイートです。自身で考えているだけでは出てこないワードを出してくれることも多く、他の人の脳みそを借りられているような感覚で、重宝しています。プロンプトのポイントは、「AIの役割」「届けたい先」を明確にすることです。
そのため、届けたい先や狙いが自身の中で不明確な状態だと、生成されるテキストの質も低下します。

図 プロンプト例

画像説明文

現状、個人のアカウントで発信している「広報に対する考え」などの熱量を乗せたいツイートは自分で作成し、セミナー情報や記事の紹介など、早く効率よく作成した方が良いものはAIに作成してもらうといった使い分けをしています。しかし、今後さらにAIが進化し、使用する人間側のAI活用スキルも向上すれば、感情を込めた文章の作成も、AIを用いた方がより良いものが作成できるようになるのではと予想しています。

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『広報会議』8月号 、特集1のテーマは「SNS」。
SNS広報初心者のための基本からChatGPT活用迄、すぐに実践できるノウハウを紹介。本記事の川崎ブレイブサンダースのほかにも、TOTO、わかさ生活、YKK APなど、事例も多数掲載しています。

 

広報会議2023年8月号

「“知られていない、伝わらない”を解決 SNS」特集

入門編
SNSアカウントの運用を任されたら押さえておくべき10のこと

人気投稿ケーススタディ
川崎ブレイブサンダース/TOTO/サンロード/濵田酒造/三菱UFJ銀行/YKK AP

3年でフォロワー数は9倍以上
注目アカウントに学ぶ投稿術
わかさ生活

“ショート動画で”バズを生み出す3つの仕掛け
セカイ監督
など




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