サントリーの愛鳥活動50周年広告、新しい地図の3人が大自然の仲間たちと共に歌う

サントリーは企業広告「素晴らしい過去になろう」のメッセージのもと、同社の愛鳥活動をテーマにした広告を、6月5日の世界環境デーに日経新聞に出稿。そして新しい地図の3人が出演するCM(60秒)のオンエアと特設サイト、公式YouTubeでの公開を開始した。

実データ グラフィック 6月に出稿した新聞広告
6月に出稿した新聞広告

サントリーホールディングスは「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」という企業理念のもとに、のちに「サントリー天然水の森活動」と名付けた水源涵養活動を長く続けてきた。
その取り組みの中で、野鳥が「環境を守るバロメーター」であることに気づいた同社は、1973年に野鳥が住める環境を守る「愛鳥活動」を開始した。同年5月の「愛鳥週間」には、「トリからヒトへ。生命あるものへ。」というコピーで新聞広告を出稿。その後、愛鳥の新聞広告は10年以上にわたって続けられた。

そして、最初の新聞広告から50年たった2023年、いよいよテレビ、新聞、Webを使ってマルチに広告が展開されたのだ。今年は、「ずっとずっと、水と生きる」を掲げ、未来への想いを込めた「素晴らしい過去になろう」シリーズの一環として企画したという。
「願ったのは、周年を機に再び『愛鳥活動』にスポットライトが当たるような楽しく華やかな表現になること。同時に、人々が次の50年100年を想い、希望を見つけ出せるような強さと誠実さでした。
そこで、新しい地図の3名の力をお借りしました。そして鳥とアーティストの2役をお願いすることになり、実写とアニメーションによる表現が生まれました」(クリエイティブスタッフ一同)

CMの舞台は、自然豊かな「天然水の森」。その渓流を気持ちよさそうに飛ぶ1羽の鳥(声:香取さん)。そこへ別の2羽(声:稲垣さん・草彅さん)が合流してきて、「やぁ、香取さん」「どこに行くの?」と尋ねる。「フェスさ!」「50周年のお祝いだよ!」と応じる香取さん(鳥)。眼下には、フェス会場へ向かう人たちが見えており、3羽の鳥はワクワクしながら会場へと向かう。

緑豊かな森を仲良く飛行する3羽の先に、香取さん(鳥)のおじいちゃんがタネをまいたという樹が見えてくる。それを見た稲垣さん(鳥)がつぶやく。「ぼくらが未来のために今できることはなんだろう。」

森の奥のフェスの会場には、多くの人や鳥たちが集まっている。そこではバンドの演奏に合わせて、稲垣さん、草彅さん、香取さんが「切手のないおくりもの」(財津和夫作詞・作曲)を披露。集まった人たちが楽しそうに手をたたき、踊る中、未来へのメッセージが聞こえる。「僕たちは大自然の仲間に相談したいことがあるんだ」。

企業広告「#素晴らしい過去になろう 愛鳥活動50周年」篇

CMでは、サントリー社員が水源涵養活動を行う様子も紹介している。このCMを通じて、「鳥が歌い喜べる森を未来に届けたい」と同社が半世紀にわたって愛鳥活動を継続してきたことを訴求。そして、自然の中で暮らす生き物のおかげで森が育まれてきたことへの畏敬や、今後も自然と相談をしながら豊かな自然環境を未来に届けて、「ずっとずっと、水と生きる」決意を伝えている。

新聞広告のシンボルになっている三羽の鳥のイラスト、CMやグラフィックで象徴的に使われている「愛鳥活動50thマーク」は、香取慎吾さんの手によるものだ。香取さんは「僕は絵を描く時、そのことについてよく知らないと描けないので、サントリーさんの愛鳥活動のことを学んだ上で、思いを込めて、いろんなことを考えながら描きました」とコメントを寄せている。

実データ グラフィック 香取さんがデザインした「愛鳥活動50thマーク」
香取さんがデザインした「愛鳥活動50thマーク」

「鳥や森の生き物たちと人間は、『守り守られる』という関係ではなく、共に『いのちの未来』に関わる仲間だということが伝わると嬉しいです」(クリエイティブスタッフ一同)

放映開始後、このCMや新聞広告に対する反響は大きく、特にSNSでの投稿は約3万3000件以上に。「私たちが忘れてはいけないものが詰まっているCM」「3人が歌ってる姿に希望を感じます」「今何ができるんだろう、と私たちの環境意識を引き出す素敵なメッセージ!」など、多くの共感の声が届いている。

advertimes_endmark
実データ グラフィック 草彅剛さん
実データ グラフィック 愛鳥活動50thマーク
実データ グラフィック 稲垣吾郎さん
実データ グラフィック サントリー天然水ポスター
実データ グラフィック 香取慎吾さん

スタッフリスト

企画制作
:電通+(つづく)+MR_DESIGN+サン・アド
CD
:岡ゆかり
CD+企画
:東畑幸多
AD+企画
:佐野研二郎
C+企画
:太田恵美
企画
:水本晋平
AD+D
:香取有美
Pr
:野口要平
PM
:水上裕規、河本真理子
演出
:牧鉄馬
撮影
:内田将二
照明
:米井章文
DIT
:加地淳真
美術
:櫻田高史
Crd
:國ヒロ
ST
:細見佳代、木村厚志
HM
:石崎達也、荒川英亮、金田朋子、スズキミナコ
音楽Pr
:山田勝也
アニメーション
:日本アニメーション
CG
:MARK
カラリスト
:ブランドン・チャベス
編集
:阿部直子(オフライン)、清水六郎太(オンライン)
MA
:増富和音
NA
:荒井志郎
CAS
:切明畑力
出演
:稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾
グラフィック
Pr
:丸山博之
撮影
:市橋織江
美術
:長谷川功
レタッチ
:村山輝代

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ