100周年の中央軒煎餅がサステナブル視点で“おかき店”をアップデート

おかき専門店を展開する中央軒煎餅は、創業100周年を機に、次の100年に向け、おかきで未来をつくるプロジェクト「サステナブル“おかき”アクション」を始動した。


実データ グラフィック 創業100周年の「サステナブル“おかき”アクション」
中央軒煎餅は1923年に創業者 竹馬与一・ゆう夫妻が荒川区の根岸にて小さな工場を始めたことが起源。日本を代表する煎餅屋になることを志し、「中央軒」という暖簾が掲げられた。

同社では、2020年からフードロス削減を目指した「Kakecco(かけっこ)」というせんべい・おかきのシリーズを販売しているほか、ワールド・ビジョン・ジャパンの「水と食糧のための募金」への寄付実施。フードロス、飢餓問題、食の不均衡問題についての取り組みを進めてきた。

「サステナブル“おかき”アクション」では、サステナブルをテーマに未来に向けて“おかき屋のアップデート”を試みる。
プロジェクト始動にあたり、具体的には3つの取り組みを開始する。

ひとつ目は、おかきの製造工程で出る“欠けたおかき”を好きな分だけ詰め合わせることができる量り売り「GRAM Kakecco(グラム かけっこ)」。
紙袋やビン、自宅から持参した容器に、好きな味を好きな量(グラム)だけ詰めることができ、通常の商品としては販売できない“欠け”を廃棄することなく提供する。


写真 商品・製品 欠けたおかきを好きな分だけ詰め合わせることができる量り売り「GRAM Kakecco(グラム かけっこ)」
「GRAM Kakecco」は、8月に東京都板橋区の本店にてポップアップストアの開催が予定されている。

2つ目は、同じく“欠けたおかき”をアップサイクルする“食べられるスプーン” 「みらいスプーン」の開発。
国産野菜でできた食べられるスプーンを販売している「株式会社勤労食」と共同で、醤油味のおかきをアップサイクルする。9月を目途に商品展開が予定されている。

通常、商品として販売できないおかきは養豚の餌としてダウンサイクルしているが、今回のプロジェクトにより未来にむけた新しい体験づくりを構築していく。


写真 商品・製品 欠けたおかきをアップサイクルする“食べられるスプーン” 「みらいスプーン」
「みらいスプーン」おかき風味の食べられるスプーン。従来とは異なるシーンでの活用が期待される。

プロジェクトの3つ目はフードロスとは視点を変え、未来の子どもの健康を支える商品を開発。
乳歯が生え揃った3〜6歳ごろの子どもを対象とした、歯科医が勧めるおかき「カムカム食育おかき」により、「よく噛む」習慣や虫歯になりにくい歯の育成を目指すという。

中央軒煎餅は、2023年7月に創業100年を迎えるにあたって、「ものづくりのメーカーから、笑顔づくりのクリエーター・チームへ」というビジョンを掲げた。このビジョンの実現に向け、新しい価値創造に挑んでいく。

advertimes_endmark


この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ