朝日新聞社は7月5日、2022年度 第71回朝日広告賞の結果を発表した。広告主参加の新聞広告の部における最高賞は、ルイ・ヴィトン ジャパンの全15段広告「VICTORY IS A STATE OF MIND」、デジタル連携の部では、テレビ朝日の全15段広告「テッテレー!ドラえもん誕生日プレゼント」がそれぞれ最高賞に選出された。
本賞は「一般公募」と「広告主参加」の2部門から成る。これまでは各「新聞広告の部」のみで審査がされてきたが、今年から新たに「デジタル連携の部」が新設された。新聞広告を媒介に、動画やAR、SNSとの繋がりなど多様なデジタルとの連携が生まれてきたことを背景に、従来の新聞広告だけではない取り組みも含め、顕彰しようとするもの。
また一般公募の新聞広告の部における最高賞は、真光寺の課題「樹木葬」を扱い、死生観やお墓の在り方について問い直した飯岡萌音氏、高津颯真氏、辻村慶太氏の合作が受賞した。
同じく一般公募のデジタル連携の部では、講談社の課題「読書をテーマに子どもたちが喜び、興味を示すような新聞広告を!」を扱い、新聞広告を本棚に見立てて紙面にある二次元コードから絵本の世界へ飛べるアイデアを提案した大利光輝氏、德岡淳司氏、松村紘世氏の合作が受賞した。
各部門の入賞点数は、広告主参加・新聞広告の部では181点のエントリーから28点、同 デジタル連携の部では13点から5点。また一般公募・新聞広告の部では1512点から21点、同 デジタル連携の部では92点から8点が入賞している。
主な入賞者は以下の通り。
広告主参加・新聞広告の部
(カッコ内は企画制作会社)
- 朝日広告賞(最高賞)
- ルイ・ヴィトン ジャパン「VICTORY IS A STATE OF MIND」
- (Louis Vuitton Malletier)
- 準朝日広告賞
- 千葉工業大学「創立80周年記念広告 すべての科学者に告ぐ。」
- (渡辺潤平社、カイブツ)
- 講談社「その手で、運命をひっくり返せ。『逆転広告』」
- (TBWA\HAKUHODO、博報堂、東京アドデザイナース)
- バカラ パシフィック「ECLAT 2023 2点シリーズ」
- (博報堂Gravity、HAKUHODO CABIN、博報堂、博報堂プロダクツ)
広告主参加・デジタル連携の部
- 朝日広告賞
- テレビ朝日「テッテレー!ドラえもん誕生日プレゼント」
- (ADKエモーションズ、ADKクリエイティブ・ワン)
- 準朝日広告賞
- セイコーグループ「元旦AR広告『#希望のうさぎ』」
- (電通、UltraBlack、電通クリエーティブX、電通ライブ、ワウ、アドブレーン)
一般公募・新聞広告の部
- 朝日広告賞
- 真光寺の課題「樹木葬」
- 飯岡萌音、高津颯真、辻村慶太
- 準朝日広告賞
- 牛乳石鹸共進社の課題「企業広告を『洗う』という事の情緒的価値観で表現してください。」
- 佐藤一葉
- 新潮社の課題「『新潮文庫』新しい読書体験の提案」
- 大利光輝、德岡淳司、松村紘世
- トンボ鉛筆の課題「TOMBOWの文具のブランド広告」
- 大野眞子、槇野結
一般公募・デジタル連携の部
- 朝日広告賞
- 講談社の課題「読書をテーマに子どもたちが喜び、興味を示すような新聞広告を!」
- 大利光輝、德岡淳司、松村紘世
- 準朝日広告賞
- 新潮社の課題「『新潮文庫』新しい読書体験の提案」
- 川島梨紗子、大淵玉美