2023年に発表された4つの海外アワード、Clio Awards、The One Show、D&AD、Cannes Lions。日本勢の結果はどうだったのか、上位受賞作品を振り返る(8月1日発売の月刊『ブレーン』2023年9月号では、各賞の上位受賞作を含め、世界のクリエイティブを追う特集を予定しています)。
各賞の発表日及び概要
- Clio Awards(本記事ではブロンズ以上を掲載)
- 4月25日発表。18の部門で構成されており、総応募数は非公開(昨年度は6000点以上)。18のグランド(最高賞)、149のゴールド、364のシルバー、493のブロンズが選出された。
- クリオ賞2023 コロナビールの「プラスチック釣り大会」など3部門で最高賞
- The One Show(本記事ではブロンズ以上を掲載)
- 5月19日発表。第50回を迎えた本年度は、69の国と地域から2万166作品がエントリーし、210のゴールドペンシル、200のシルバーペンシル、238のブロンズペンシルが選出された。
- The One Show 2023発表、最高賞はApple「The Greatest」に
- D&AD(本記事ではGraphite Pencil以上を掲載)
- 5月24日・25日に発表。第61回となる今回は6カテゴリー、全41部門で構成されている。本年度のペンシル受賞総数は639。2のBlack Pencil(最高賞)、69のYellow Pencil、166のGraphite Pencil、393のWood Pencilが選出された。
- D&AD2023、最高賞はファレル・ウィリアムスのMV含む2作品が受賞
- Cannes Lions(本記事ではブロンズ以上を掲載)
- 6月19日から23日かけて開催。今年で70回目を迎えた。30の部門に2万6992点がエントリー。今年から新たな部門としてEntertainment Lion for Gamingが追加された。
- カンヌライオンズ2023初日、Pharma・Outdoorほか5部門が発表に
- 日本からの受賞作品は以下の通り。
- (各受賞作品はアワードの結果発表日順に掲載する)。
- 日本財団「THE TOKYO TOILET」
- (日本財団+渋谷区+大和ハウス工業+TOTO)
- Clio Awards:デザイン部門シルバー
- The One Show:デザイン部門Gold Pencil(Spatial Design / Architecture)、Silver Pencil(Innovation & Transformation / Innovation in Design)
- 関牛乳
- 「ミルクコミック」
- (Geometry Ogilvy Japan)
- Clio Awards:デザインクラフト部門シルバー
- Spotify Japan
- 「Sound Tour」
- (Geometry Ogilvy Japan、Ogilvy South Africa)
- Clio Awards:デザインクラフト部門シルバー、デザイン部門ブロンズ
- ソニー・インタラクティブエンタテインメント/PlayStation
- 「Play Has No Limits Feat. Kenshi Yonezu」
- (SIX+博報堂+博報堂ケトル)
- Clio Awards:フィルムクラフト部門(Visual Effects)シルバー、フィルム部門ブロンズ
- Cannes Lions:エンターテインメント(Gaming)部門ブロンズ
- 日本経済新聞社/日経「星新一賞」
- 「Endless Appetite」
- (電通)
- Clio Awards:プリント&OOHクラフト部門シルバー
- 朝日新聞社
- 「Journa-Rhythm」
- (TBWA\HAKUHODO)
- Clio Awards:オーディオ部門ブロンズ、ブランデッドエンターテインメント&コンテンツ部門ブロンズ
- Cannes Lions:エンターテインメント(Music)部門ブロンズ
- サントリーホールディングス/サントリー天然水
- 「ENDLESS DAWN そしてまた、朝が来る。」
- (電通+(つづく)+上田家+Dentsu Craft Tokyo電通クリエーティブX)
- Clio Awards:デザイン部門ブロンズ
- The One Show:インタラクティブ&モバイルクラフト部門Gold Pencil
- サントリー/MAKER’S MARK
- 「THANKS FACTORY -WINTER-」
- (SIX)
- Clio Awards:デザインクラフト部門ブロンズ
- Gucci/バンブー トップハンドル バッグ
- 「Kaguya By Gucci」
- (電通)
- Clio Awards:フィルムクラフト部門(Direction)ブロンズ
- Cannes Lions:フィルムクラフト部門ブロンズ
- 第75 回広告電通賞「WALK, WALK,」
- (電通)
- The One Show:デザイン部門Gold Pencil(Craft / Art Direction)、同 Bronze Pencil(Posters / Series)
- 北國新聞社「第106 回高等学校相撲金沢大会」
- (電通+トーン・アップ)
- The One Show:デザイン部門Gold Pencil
- アドミュージアム東京、吉田秀雄記念事業財団
- 「D&AD Awards 2021 Exhibition in Japan『Beautiful Mutations』」
- (電通)
- The One Show:デザイン部門Gold Pencil(Posters / Series)、同Silver Pencil(Craft / Printing & Paper Craft、Craft / Art Direction)
- 凸版印刷/グラフィックトライアル2022
- 「MASQUERADER」
- (GOO CHOKI PAR+凸版印刷)
- D&AD:グラフィックデザイン部門Graphite Pencil
- コワードローブ
- 「キヤスク」
- (博報堂ケトル+博報堂)
- D&AD:Future Impact Pencil
- カモ井加工紙
- 「マスキングテープブランド『mt』」
- (イヤマデザイン)
- D&AD:Collaborative Pencil
- JRグループ/鉄道開業150年キャンペーン
- 「MY JAPAN RAILWAY」
- (電通)
- Cannes Lions:インダストリークラフト部門グランプリ・ゴールド
- 甲子化学工業「SHELLMET(ホタメット)」
- (TBWA\HAKUHODO)
- Cannes Lions:デザイン部門ゴールド、イノベーション部門ゴールド、クリエイティブビジネストランスフォーメーション部門ブロンズ
- 日本経済新聞「Well-being Index(GDW)」
- (電通)
- Cannes Lions:クリエイティブビジネストランスフォーメーション部門ゴールド、PR部門シルバー、SDGs部門ブロンズ
- 相鉄ホールディングス/相鉄東急直通記念
- 「父と娘の風景」
- (good design company+SIX+博報堂ケトル+博報堂+スプーン)
- Cannes Lions:フィルムクラフト部門ゴールド、デジタルクラフト部門ブロンズ
- ナイキジャパン/Welcome to Nike Juku「NIKE塾 Ft.『WOO! GO!』by 新しい学校のリーダーズ」
- (Wieden+Kennedy Tokyo+AOI Pro.)
- Cannes Lions:フィルム部門シルバー
- パナソニック/Make New「コンセプト」篇
- (good design company+スプーン)
- Cannes Lions:フィルムクラフト部門シルバー
- アドミュージアム東京/D&AD Awards 2022 Exhibition in Japan
- 「Beautiful Panic」
- (電通)
- Cannes Lions:インダストリークラフト部門ブロンズ