半世紀以上続く『べっぷ駅市場』の生活文化を次世代へ プロジェクト始動

JR九州ビルマネジメントは、東京・福岡を拠点とする建築設計事務所ブルースタジオの企画・建築設計監理監修・ブランディングのもと、JR別府駅(大分県別府市)の高架下商業施設『べっぷ駅市場』のリニューアルプロジェクトを実施する。


実データ JR別府駅(大分県別府市)の高架下商業施設『べっぷ駅市場』のリニューアルプロジェクト

JR別府駅は1966年に高架化し、約1kmに渡り高架下商業施設が整備された。その一部である『べっぷ駅市場(南高架下商店街)』は開業当初から、精肉店・青果店・鮮魚店等が多く出店し、別府市民の生活商店街として親しまれてきたという。しかし近年は空店舗が増加。竣工後57年が経過し、施設の老朽化も進んでいる。

一方で、同エリアでは多くの分譲マンションが建設され、若年層の流入も顕著だという。

今回のリニューアルでは、『べっぷ駅市場』の特徴でもある「売り手と買い手の近さから生まれる濃密なコミュニケーション」を継承すべく、現状の中廊下型の空間構成を活かして施設の建て替えを実施する。

現在出店している店舗の多くは、そのままの空気感を損なうことなく継続出店し、新規店舗誘致にあたっては生鮮三品を中心とした若年層が営む食料品店や惣菜店などを想定しているという。

また新たにシェアキッチンやチャレンジショップなど、新規創業者のチャレンジを促す区画を設定。さらに駅前広場からの動線整備を行うとともに、飲食店を中心としたエリアを増設する。

現施設での営業は2023年末頃までを予定。工事期間中は隣接する施設において仮移転営業を行い、段階的な工事・開業を予定している。

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写真 べっぷ駅市場入口
べっぷ駅市場入口。©︎宮川マロ


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