ロート製薬がZ世代向け新ブランド発表、LE SSERAFIMウンチェを起用

ロート製薬は7月18日、新スキンケアブランド「Calamee（カラミー）」を、日本・韓国・ベトナムの3ヵ国で発売することを発表した。アジアのZ世代に向けたブランド展開を試む。広告モデルには、韓国の女性5人組アイドルグループ・LE SSERAFIMメンバーであるホンウンチェさんを起用。ウンチェさんの単独でのCM出演は初となる。

同ブランドのコンセプトは「自信よ、素肌にふりそそげ」。今回、CMに起用されたウンチェさんが属する LE SSERAFIMというグループ名には「恐れることなく前進する」という意味が込められていることから、 “自信”というワードへの共感性や象徴性を生むと考え、ブランドとの相性の良さを評価したとCalameeの担当者は話す。

また、2006年生まれのウンチェさんは、ターゲットであるZ世代に支持されている点からも、コンセプトを体現する広告モデルとして、起用につながったという。

「Calamee」は、Z世代の大きな肌悩みの1つと言われる「テカリ悩み」に着目した新ブランド。Calameeの担当者は、今回のブランドコミュニケーションについて次のように話す。

「テカリケアができるスキンケアという製品の新機能はもちろんのこと、Z世代の方々に『共感』してもらえるようなコミュニケーションに注力しました。例えば、ブランドストーリーの構成や、ブランドの世界観を表現したムービー、ポップアップストアの開催などです。動画やポップアップストアでの接点を通じて世界観に共感し、Calameeを好きになってもらうことを目指しています」（Calamee担当者）。

また、クリエイティブ制作の担当者によると、グラフィックや映像においても、ウンチェさんとブランドコンセプトの調和を表現したという。

「自然体で飾らないキャラクターでありながら、懸命な努力を重ね、16歳という若さで世界的に活躍するウンチェさんの姿が、多くのZ世代の方に共感と自信を届けてくれていると思いました。グラフィックや映像では、そんなウンチェさんらしい自然体な表情と、芯の強さや自信を感じさせる表情をどちらも切り取ることができたと思います」（制作担当者）。

そこで、“共感性”に特化したクリエイティブが生まれた、と制作担当者は続ける。

「商品の持つ機能や成分を語るスキンケアブランドが多い中で、機能性よりも“共感性”に特化したクリエイティブを意識しました。誰かと比べる傾向にあるSNS社会を生きるZ世代に、『Calameeによって自信ある自分と出会ってほしい』というメッセージを伝えたいと思っています。このメッセージを起点に、ウンチェさん演じる主人公が自信を探す旅にでる映像やグラフィックをつくることで、共感できるブランドストーリーとして届けたいと考えました。ターゲットが自身とストーリーを重ねられるよう、映像内のCGも非常に精緻につくり込んでいます」（制作担当者）。

同ブランドの発売を記念し、販売国である日本・韓国・ベトナムの3ヵ国で期間限定のポップアップストアを開催する予定。製品は7月26日より一部店舗にて先行発売し、8月13日より全国で発売する。