国立美術館では、運営・管理を行っている7施設において、夏休み時期である7月から9月にかけて、子ども連れ来館者のための施策を順次実施する。
今回の取り組みは、「周囲が気になって、美術館には子どもを連れていきづらい」という生活者の声を受け、「子ども連れで来館しやすい美術館」を目指して行われている。
東京・京都・大阪・石川にある該当の7施設では、子ども連れが優先入場できる「こどもファスト・トラック」(主な対象は小学生以下の子ども連れ来館者)のほか、子ども連れ来館者のための特別開館(1日)や子ども向けの特別企画など、子どもたちやその同伴者が周囲を気にせずに楽しめる環境を用意する。
東京国立近代美術館では、8月14日、 9月24日の休館日を特別開館し、子ども連れが優先入場できる「Family Day こどもまっと」イベントを実施予定。同館のイベント紹介ページには、「こどもが泣いても、笑っても、おしゃべりしてもみんな気にしない!(※ただし展示室の中では走ったり作品に触ったりはしないでね!)。この夏は東京国立近代美術館で、みんなで展覧会をお楽しみください」とイベントへの想いが綴られている。
日本で唯一の国立映画専門機関である「国立映画アーカイブ」では、7月28日、29日、8月4日、5日に中学生以下は無料で映画を観ることができる「2023年の夏休み★こども映画館&展示室こども見学会」(事前申込制)が予定されている。