クリエイティブディレクター/デザイナーの加藤智啓氏が、7月よりユーグレナのチーフクリエイティブディレクターに就任した。
同社は2005年に東大発のバイオベンチャーとして創業。現在は「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を企業フィロソフィーに掲げ、食品や化粧品のほか、バイオ燃料や遺伝子解析サービス、ソーシャルビジネスなど、幅広い事業を展開している。18歳以下のCFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)ポジションを設けるなど、ユニークな取り組みでも注目を集める。
今回チーフクリエイティブディレクターに加藤氏を迎えたのも、サステナビリティ・ファーストの実現を加速させる取り組みの一環。実現にはステークホルダーからの一層の共感が必要であり、そのためにデザイン面からも訴求する必要があると考えた。
加藤氏はこれまで、スタートアップから老舗企業、大企業まで様々なクライアントとの仕事の経験があり、手がける領域も食品や衣類などの生活必需品から嗜好品、医療や教育などと幅広い。その面でも多様な事業を展開するユーグレナとマッチした。昨年よりオファーがあり、約一年間の検証期間を経て、今月より正式に就任した。
ユーグレナ取締役代表執行役員CEO永田暁彦氏は「加藤さんは、私たちの未来を信じ、ともに創ることができるデザイナー。目に見える形で、変化する私たちを一緒に示していきたい」とコメントしている。
加藤氏も「デザインと経営の新しい関わり方を示していきたい。ユーグレナの壮大な夢の実現に寄与できるよう、デザイナー人生を賭し全力を尽くす」と意気込みを語っている。
加藤氏プロフィール
加藤智啓(かとう・ともひろ)
クリエイティブディレクター/デザイナー。エディングポスト代表取締役/メソッド取締役/エーゼログループCDO/嗜好品研究所CDO。
2007年、クリエイティブスタジオEDING:POST(エディングポスト)を文化服装学院在学中に創業。手がける領域に制限はなく、穀物・青果・衣類などの生活必需品、お酒・花火・入浴剤などの嗜好品から、教育・医療に至るまで、業界・業種の垣根を越境し、それぞれの目的に合わせて最適な手段を設計。事業構築におけるブランディングとデザインを根幹からサポートする。グッドデザイン賞BEST100、日本空間デザイン賞 金賞、日本パッケージデザイン大賞 銀賞、iF DESIGN AWARD(ドイツ)など受賞多数。