生成AIの活用が進んでも、変わらず必要な広報スキルは?

『広報会議』9月号(8月1日発売予定)では、コミュニケーション実務のスペシャリストである上場企業の広報責任者に「生成AIの活用が進んでも、変わらず必要な広報スキル」について聞きました。これからの時代に活躍できる広報人材には、どのようなスキルが求められるのでしょうか。その回答を見ると「情報収集・察知・想像する力」「分析・編集・調整する力」「表現・関係構築・人間力」に関わるものが多く見られました。※本記事は、『広報会議』9月号の内容を抜粋して紹介します。

情報収集・ 察知・想像する力

・メディアに話題を提供できる「社員の人となり」 を見極める力(バンダイ ナムコホールディングス 経営企画本部 コーポレートコミュニケーション室 エキスパート 小野 薫氏)。

・ストーリーを構築するための情報収集・整理能力、危機管理対応能力(伊藤園 管理本部副本部長兼広報部長 三好正記氏)。

仕切る力、リスク察知力、社会やステークホルダーへの共感力(キリンホールディングス 執行役員 コーポレートコミュニケーション部長 堀 伸彦氏)。

分析・編集・ 調整する力

・広報テーマに応じて、リリース・取材対応・社内コミュニケーション・SNSなど様々な切り口を組み合わせて効果を最大化する仕掛け力(カルビー コーポレートコミュニケーション本部 グループ広報部長 吉田 聡氏)。

・記者(読者)のニーズを探り出し、社内の情報発信ネタと適切にマッチングさせる力(NEC コーポレートコミュニケーション部 広報ディレクター 上田俊一氏)。

・国や宗教、政治、事業形態のギャップを埋める(繋げる)行動を目指す、思考の柔軟性(ニチバン 経営企画室 広報部 部長 卯月利征氏)。

疑問を持って掘り下げていく力、相手の個性・感情を踏まえた関係性構築力(エイチ・ツー・オー リテイリング コーポレートコミュニケーショングループ グループ長 田中周子氏)。

・伝えるべきこと・伝えたいこと・伝える時期&手段などを判断するバランス感覚(紀文食品 グループ統括室 経営戦略部 部長 丸山晶久氏)。

モノを問う力。生成系AIにはできないことは自ら問いを立てること。好奇心を持ってモノゴトを問う力が逆に求められる。また、よき問い、質の高い問いが生成系AIと共存できる前提になるため、問いを磨く必要があると思う(TOYO TIRE経営基盤本部 本部長 北川治彦氏)。

表現・関係構築・人間力

・スキルを超える会社への愛情(凸版印刷 広報本部 広報部長 笠原志貴子氏)。

・リアリティを伝える表現力、タイムリーな情報収集力(コーセー 経営企画部 コーポレートコミュニケーション室 室長 兼 広報課 課長 岩﨑真吾氏)。

・誰かに何かを伝えたいパッション、人と人をつなげる力・人としての魅力(堀場製作所 コーポレートコミュニケーション室 室長 前野晃男氏)。

対人コミュニケーション力、関係構築力(日産自動車 グローバルエクスターナル広報部部長 中西章裕氏)。

「人対人」のコミュニケーションスキル(東レ 広報室 室長 松村俊紀氏)。

・経営の本質を理解しながら、 PESOメディアの特性に応じたメッセージを創り上げていく情報創造力(ヤマト運輸 コーポレートコミュニケーション担当 執行役員 細谷祥久氏)。

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『広報会議』9月号(8月1日発売予定)の特集ではこのほか、「反響のあった広報施策」「注目の社会事象・キーワード」などを紹介しています。

広報会議9月号(8月1日発売)

REPORT
「広報」の最新定義、日本広報学会が発表 業務や役割を見直す機会に

【特集】
話題になった企画100事例
上場企業の広報部長が教えてくれた手法と反響

CASE
反響があった企画100社

COLUMN
広報部長が注目する社会現象・キーワード
・先端技術・ツール編
・サステナビリティ編
・コロナ禍・物価高での変化編

COLUMN
生成AI時代に求められる広報スキルとは

REPORT
「離乳食炎上」声明文の舞台裏
24歳の「スープストックさん」には
自ら語れる言葉があるはず”
              ほか



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