ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する、Androidアプリ「Yahoo!ブラウザー」は8月2日、「洗濯マーク検索」の提供を開始した。本機能は、独自開発の人工知能(AI)による画像解析技術を用いて、洗濯タグを写真に撮るだけで適切な洗濯方法を調べることができるというもの。
同社は今回、汗を吸収した衣類や寝具、プールで使った水着、キャンプで使ったアウトドアアイテムなど、日常生活や行楽でも洗濯物が増える夏の季節に合わせて本機能の提供を開始した。
本機能は、洗濯タグをカメラで撮影するだけで洗濯方法をAIが判定し、「洗濯機で洗えます」「手洗いできます」「おうち洗濯できません」の3種類の結果をイラストとテキストでわかりやすく表示する。
そのほか、家庭での洗濯方法、漂白方法、乾燥方法、アイロンのかけ方、クリーニングの種類など各洗濯マークの意味を確認できる。洗濯マークは基本記号に加えて付加記号・数字などで構成されているため、複雑なものや似ているものもあるが、独自開発AIの画像解析により、新旧合わせて84種類ある小さな洗濯マークを高精度で識別することが可能になっている。
洗濯マーク(洗濯表示)は2016年にデザインが一新されたことで、日本独自の旧表示と国際規格(ISO)に準じた新表示が存在している。複雑で分かりづらいといった声が上がっていたことなどから、Yahoo! JAPANは7月、「洗濯マークに関するアンケート」を実施。
その結果、意味の分からない洗濯表示があると回答した人は約98%、洗濯機で洗ってはいけないもの(色落ちするもの、撥水加工のものなど)を洗ってしまったことがあると回答した人は約66%という結果に。9月に実施した別のアンケートでは約74%の回答者が本機能への利用意向を示していたという。
また、「Yahoo!天気」や「Yahoo!マップ」などとも連携しており、検索結果画面から、洗濯の乾き具合を表す洗濯指数(「Yahoo!天気」)や近隣のクリーニング店(「Yahoo!マップ」)を確認することもできる。