兼松、メタバース空間に本社を再現 採用活動での活用へ

兼松は8月1日、東京都千代田区丸の内にある本社オフィスをメタバース空間に再現し、採用活動での活用を開始すると発表した。

同社は2022年11月、本社を30年ぶりに港区芝浦から千代田区丸の内に移転。企業の持続的成長を支える基盤として、従業員の柔軟なアイデア創出やチャレンジを促し、顧客とともに新たなビジネスを創り出す「ワークプレイス」と位置付けた。

メタバース上に再現した本社オフィスは、ブラウザだけで3次元の立体感を実現したという。新本社の環境をデジタル世界でもリアルに体感できる空間で、より深い企業理解を促す狙い。

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メタバース上に再現した本社オフィス

採用活動では2025年度の新卒採用から、オンライン企業説明会をメタバース空間で開催する。求職者側はアバターに模して参加できるため、カメラ映りを気にする必要がない。人事含む従業員とのコミュニケーションは主に、チャット上で行う仕組みとした。

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オンライン企業説明会もメタ―バース空間で実施。

求職者はオフィス内を自由に歩き回ることができる。またアバター視点と第三者視点に切り替える機能も備えており、さまざまな視点からオフィスの雰囲気を体感可能だ。

兼松は、オフィスを模したメタバース空間を体感できる動画をYouTubeで公開している。

このほか、求職者向けのワークショップなどイベントもメタバース空間を活用していく予定だ。同社は「メタバース空間により双方向コミュニケーションの活発化を促し、さらなる多様な人材獲得を目指します」とコメントしている。

採用活動のほか、今後はメタバース空間を新商品の展示会など顧客とのイベント、またグループ会社や海外拠点の従業員を含む、社内コミュニケーションにも応用する。グループを挙げたDX推進を強化し、デジタル技術も活用した企業価値の向上を目指していく。

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