オフィス家具メーカーのハーマンミラージャパンは8月18日、長野県・浅間山の麓にある複合施設「MMoP」内のライフスタイルショップ「lagom」にてポップアップストアを開催すると発表した。会期は9月2日から3日の2日間。
今回のポップアップストアは、MMoPを会場として開催する「浅間国際フォトフェスティバル2023」の会期中に実施する。同フェスティバルは、広告のビジュアル制作などを手がけるアマナと、長野県 御代田町が2018年から共同で開催しているもので、昨年は2万人を超える来場者を記録した。同社は、創業時から宮城県の石巻工房を支援しており、今回は同敷地内でワークショップも開催される。
また、ハーマンミラーの象徴的なデザインを一堂に展示する本ポップアップ。70年以上にわたり愛される「イームズ ラウンジチェア&オットマン」や「イームズ プラスチックシェルチェア」から、効率的な在宅勤務や別荘勤務を支援する「アーロンチェア」など、ミッドセンチュリーから現代に至るまでのデザインがラインナップされている。
ハーマンミラーの担当者は、ポップアップ開催の背景と狙いについて次のように話している。
「MMoPのメインターゲット層である、軽井沢エリアに滞在・在住する人々と当社の顧客層には共通点が多く、特にデザインに対して感度の高い高所得層に訴求できると考えています。軽井沢エリア初出店となる今回のポップアップは、幅広い来場者の集客とブランド認知の向上、さらには将来的な購買意欲の創出に繋がることを期待しています。また、当社が首都圏中心に展開する店舗とは異なる、新たな顧客の獲得も目指していきます」。
また、フォトフェスティバルに訪れる客層だけではなく、MMoPの顧客層でもある移住者や別荘利用者にも焦点を当て、アプローチしたいと考えていると話す。
「近年、ワーケーションの普及に伴い、くつろぎをもたらす空間と、仕事をする空間の共存が求められている傾向にあります。そのような軽井沢エリア特有のニーズに対して、ラウンジチェアやワークチェアなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた当社の商品が応えられるよう、インテリア空間の提案を計画しています」(ハーマンミラー担当者)。
ワークチェアのイメージが強い同社だが、別荘地である軽井沢エリアにはラウンジチェアなどクラシック家具の納品事例も少なくないという。
今回のポップアップストアを通じて、アートやデザインジャンルに関心が高いイベント来場客や店舗の顧客層に対し、クラシック家具を提案することで、ワークチェア需要に加えた、新たな顧客層にもアプローチしていきたいとしている。