I.C.E.が「制作プロダクションのキャリアに関する意識調査」実施、セミナーも開催

公開日2023.8.28

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デジタル系のプロダクションやエージェンシー企業24社が加盟する業界団体I.C.E. (Interactive Communication Experts)が「制作プロダクションのキャリアに関する意識調査」を実施、結果を発表した。

この調査はI.C.E.加盟社を対象に7月に実施され、全部で349件の回答を得た。

調査によれば、キャリアイメージを持てている人と持てていない人は、ほぼ半数。スペシャリスト志向かジェネラリスト志向かを聞く調査では、約6割がジェネラリスト志向と答えた。

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.現在の会社でのキャリアのイメージを持てますか」

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.将来目指してるキャリアはどちらですか」

キャリアアップに向けてしていること（したいこと）を聞く設問で最も多かった回答は、「社外活動への参加」（46%）。次いで「セミナーに行く」(39%)となった。キャリアを形成する上での課題は多い順に「仕事が忙しくて余裕がない」（47%）、「ロールモデルがいない」（34%）、「何をしたらいいかわからない」（25%）。社外の活動やセミナーに参加をしたいが、日々の仕事の中で時間がなかなか取れない様子がうかがえる。

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.キャリアアップに向けてしていること、したいことは何ですか」

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.キャリア形成する上での課題は何かありますか」

キャリア形成のために会社へ求めることは、「福利厚生」（46％）と最も多く、次いで「資格取得サポートの代休・費用負担」（44％）となった。

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.キャリアアップのために会社に求めることは何ですか」

なお、転職や起業についての設問では、「考えている」と答えた人は42%、「考えたことはある」と合わせると85%となった。転職や起業をする際の業種は「同業他社」が44%、「事業者側（インハウスクリエイター）」が13%という結果となった。

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.転職や起業を考えたことはありますか」

データ I.C.E.加盟社を対象の質問「Q.転職や起業をするならどの業種を選びますか」

I.C.E.では、こうした結果を受け「クリエイティブカンパニーの若手が描くキャリアとは？」と題したセミナーを企画。セミナーは２部構成で、第一部ではアンケート結果を元に、ナディアの小川丈人氏、フォークの佐藤剛氏、D2C IDの山口浩健氏の３名が今後のキャリア形成について話し合う。第二部は現役のクリエイターが登壇するキャリア形成についてのディスカッションで、リクルートの荻原幸也氏、HARKENの木本梨絵氏、ベースドラムの鍛冶屋敷圭昭氏がゲスト登壇する（モデレーターはI.C.E.理事長の阿部淳也氏）。