福岡県・福岡市美術館で9月9日から、日本のアニメーションにおける巨大ロボットのデザインとその映像表現の歴史を辿る企画展「日本の巨大ロボット群像」が開催される。会期は11月12日まで。
古くは『鉄人28号』に始まり『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』など、デザインや表現を変えながら進化してきた日本のロボットアニメ。そんなアニメを「日本の大衆文化の一角」と位置付けた本展は、過去から現在に至るまでの巨大ロボットの歴史を振り返りながら、「巨大ロボットとは何か」を問いかける企画展となっている。
横浜で公開されている「動くガンダム」のように、もはや日常の風景にすら入り込みつつある巨大ロボット。空想上の荒唐無稽な存在に、映像的な「リアリティ」を与えるため、デザインや設定の創意工夫が凝らされ、ファンを魅了してきた。
本展では、そんな「リアリティ」形成において、重要な役割を果たした「メカニズム」と「大きさ」を軸に、変形プロセスのデザイン画やアニメの作中の場面を元に作成した造形物を見せながら検証していく。
会場内でのみ楽しめる音声ガイドは銀河万丈と水樹奈々が務める。両者ともロボットアニメの声優を務めた経験もあり、ロボットアニメファンの満足度を高めるためのサービスも展開している。
また、日本を代表するメカニックデザイナーの宮武一貴氏が本展のために描いた、巨大絵画も展示。そのほか、宮武氏が所属する「スタジオぬえ」の仕事も特別展示で紹介する。
【日本の巨大ロボット群像 -巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現-】
9月9日~ 11月12日 福岡市美術館[福岡・福岡市]
休館日:毎週月曜(9月18日と10月9日は開館)、9月19日、10月10日
観覧料:一般1600円、高大生800円、小中生500円