富士フイルムは、スキンケアブランド「アスタリフト」の新テレビCM「列車のふたり ナノテクノロジー」篇の、全国での放映を8月26日より開始した。
本CMには、俳優の宮﨑あおいさんと岡田将生さんが出演。トレンチコートにサングラス、ウィッグで変装し、 何かから逃れるように列車に乗り込む女性(宮﨑さん)と、“未来から来た男性”(岡田さん)が偶然出会う。
「ぼくが思うに、肌って、その人が懸命に生きてきた証。ハリとつやがなくなっても、恥じることないと思うんです」と話す岡田さんに、「ケンカ売ってるの?」とにらみつける宮﨑さん。「いいえ、ナノテクノロジーの話をしているんです」と岡田さんの言葉に、関心を寄せ始める宮﨑さん。そこから、ふしぎな列車の旅が始まる。
「変装して列車に乗り込む、ワケありげな女性。たまたまそこに乗り合わせた、謎めいた男性。ゆっくり動き出す列車。ミステリー劇か、はたまた恋愛物語がはじまるのかと思いきや…男性の口から発せられるのはなぜか、富士フイルムのスキンケア化粧品『アスタリフト』のことばかり…、という企画です」と、CMプランナー 福里真一氏。
「もちろん、化粧品ですので、イメージで訴求する、という方向もありえるとは思うのですが、佐々木宏CDのもと、『アスタリフト』の効果を裏づける、富士フイルム独自の技術の部分をしっかり伝えましょう、という提案をしました。ただし、それをただストレートに伝えるのではなく、まるで映画の中のワンシーンのような、雰囲気のある世界の中で伝えると、メッセージとのギャップも生まれて、おもしろく伝わるのではないか、というねらいです」
「あしたに、期待せよ。」というキャッチフレーズは、コピーライターの太田恵美さんが書いたもの。
「ふたりのセリフも、太田さんが中心に書かれています。ターゲットである女性たちに、決して安請け合いはしない。でも、しっかり期待もしていただきたい。そんな伝わり方を目指して、太田さんが慎重に紡いだメッセージになっています」
演出を務めたのは、映画監督でもある永井聡氏。バックに流れるのは、松田聖子さんの名曲「赤いスイートピー」。これは、佐々木CDの選曲だ。
『アスタリフト』の液体が“赤い”ということ、汽車に乗って旅に出かける歌であること、そして、なんといっても名曲であること。日本を代表する名曲としてさまざまなランキングでも必ず上位にくる曲ですよね。さらに、かつて『アスタリフト』のCMに、松田聖子さんにご出演いただいていたことも、もちろん意識しての選曲です」
企画を手掛けた福里氏は、佐々木CDのもと、2008年から約7年間、アスタリフトの広告を担当しており、今回は、約10年ぶりに担当することになったという。
「そういう意味では、古巣に帰ってきた…というとなんだかずうずうしい言い方になりますが、担当してない間も、自分とカンケイある商品という感じはずっと持っていましたので、またかかわれることはうれしいですね。宮﨑あおいさんと岡田将生さんの不思議な旅が、今度もこれから7年間続く…かどうかはわかりませんが、長い旅になるといいな、と思っています」
SNSでは「赤いスイートピー」に反応している人も多い一方、映画のような展開に今後の期待が寄せられている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 連+ワンスカイ+watch+電通+トレードマーク+ギークピクチュアズ
- CD
- 佐々木宏
- 企画
- 福里真一
- C
- 太田恵美
- AD
- 浜辺明弘
- 総合Pr
- 玖島裕
- Pr(グラフィック)
- 西澤恵子
- Pr(CM)
- 若生秀人
- PM
- 平野優士、摺河道人
- 演出
- 永井聡
- 撮影
- 市橋織江
- 照明
- 﨑本拓哉
- 美術
- 杉本亮
- ST
- 藤井牧子、大石裕介、藤井希恵
- HM
- 中野明海、小林麗子、大山陽子
- フードST
- 左近充英子
- CAS
- 増田恵子、竹内悠夏
- 編集
- 二宮卓(オフライン)、神田剛志(オンライン)
- CG
- 林達郎
- MA+ミキサー
- 倉田昌治
- SE
- 江原肇
- BP
- 縄英晴、三上孝光、森垣佑太郎、加賀見昴明