「MAD STARS(釜山国際マーケティング広告祭)」は、8月25日に2023年度のアワードの受賞結果を発表した。
本アワードは、2022年より名称を「AD STARS」(アドスターズ)から「MAD STARS」に改称。アジアで唯一、全世界から応募された広告作品を対象とするアワードだ。本年度は、63 か国から2万282 のエントリーがあり、その中から年間最優秀賞に選ばれたのは、TBWA\HAKUHODO企画制作の甲子化学工業と北海道猿払村「SHELLMET」(製品名:HOTAMET / ホタメット)とLeo Burnett Group Manila企画制作のマクドナルド「Unbranded Menu」。
「SHELLMET」は水産系廃棄物のホタテ貝殻を再利用した、環境配慮型ヘルメットで、貝殻から着想を得て「生物模倣(バイオミミクリー)」をデザインに採用している。日本有数のホタテの水揚げ量を誇る北海道猿払村が、プラスチックメーカーの甲子化学工業と共同で開発した。本プロダクトは、第70回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでゴールドを、ニューヨークフェスティバルでグランドを受賞している。
マクドナルド「Unbranded Menu」は、インフルエンサーであるゲーマーがゲーム内でビッグ マックに似たものを見つけ、そのスクリーンショットを投稿したことから始まったという。それをきっかけに、あらゆるゲーマーには人気のゲームに登場するマクドナルドのメニューと似た食べ物を見つけるという使命が与えられた。架空の世界の食べ物にはロゴも名前もないが、ゲーマーはそれをマクドナルドと結び付けるのだった。そして、#ThisIsMcDonalds とタグ付けをしてSNSに投稿すると、そのスクリーンショットと引き換えに、マクドナルドのメニュー他、さまざまなものがプレゼントされた。
各部門のグランプリは以下の通り。日本は、静岡市「静岡市プラモデル化計画」(博報堂ケトル)がPlace Brand Stars部門で、日本マクドナルド「ティロリミックス」(電通)がFilm部門でグランプリを受賞した。
グランプリ・オブ・ザイヤー
- 甲子化学工業/ 北海道猿払村 「SHELLMET」(TBWA\HAKUHODO)
- ※Design Stars/SDGs (Sustainability Development Goals) Starsグランプリも受賞
- McDonald’s「Unbranded Menu」(Leo Burnett Group Manila)
- ※Brand Experience & Activation Starsグランプリも受賞
グランプリ受賞
- Viral Video Stars
- Maybelline New York「Through Their Eyes」(HERO+McCann Melbourne )
- Mobile Stars /Interactive Stars /SDGs (Sustainability Development Goals) Stars /Innovation Stars
- Korean National Police Agency「Knock Knock」(Cheil Worldwide)
- Information Video Stars /Strategy Stars
- EBM「Schoolgirl Newscasters」(Impact BBDO)
- Place Brand Stars
- 静岡市「静岡市プラモデル化計画」(博報堂ケトル)
- Print Stars
- HP 「Inkmaginary Toys」(Edelman Singapore)
- Direct Stars/Radio & Audio
- Skinny「Phone It In」(Colenso BBDO)
- Data Insight /Commerce Stars
- Honest Eggs Co.「FitChix」(VMLY&R Australia)
- Film Stars
- 日本マクドナルド「ティロリミックス」(電通)
- Social & Influencer Stars /PR Stars
- Unilever LUX Singapore「Change The Angle」(Wunderman Thompson Singapore)
- Media Star/Entertainment Video Stars
- Partners Life 「Last Performance」(Special NZ)