リアルな「写真プリント」が持つ本質価値を求めて、富士フイルムが「写真幸福論」プロジェクトを始動

富士フイルム / 富士フイルムイメージングシステムズは、今年8月25日に写真の本質価値を提案する、「写真幸福論」プロジェクトを始動した。

実データ グラフィック 富士フィルム 写真幸福論
実データ グラフィック 富士フィルム 写真幸福論
実データ グラフィック 富士フィルム 写真幸福論
「写真幸福論」特設サイト

本プロジェクトは多くの人がスマホで写真を撮影し、クラウド上にデータを保存しているこの時代に、リアルな「写真プリント」が持つ本質価値とは何か、それを考えることから始まった。

「着目したのは、SNSなどの普及により、写真は、『保存するもの』から『表現するもの』へ、『記録』から『作品』へ、アナログはこだわりの表現者のものと変わりつつあるということ。そして、作品としての写真プリントには、『作り手の幸せを増幅させる力』があるということ。そうした価値の発見から、『写真幸福論』は組み立てられていきました」と、ECD小布施典孝氏とCD井戸真紀子氏。

「写真幸福論」の顔となるロゴは、シンプルな四角形でできている。この四角形は、プリント写真のL版の矩形になっていて、写真と同じように縦型と横型の2種類が制作されている。

実データ グラフィック 富士フィルム 写真幸福論

「四角の線の中は空白ですが、そこにはこれからさまざまな写真が入っていくというイメージで、ここから幸福が始まっていくという精神を現しています。ロゴのデザインにもその精神が流れていて、このプロジェクトの主役はこのロゴ自体ではなく、この空白の中(写真)にある。という意味を込め、華美ではないニュートラルな表現のロゴに定着しました」 (アートディレクター 玉置太一氏)

専用サイト、および公式サイトでは、コンセプトムービーを公開している。

「写真幸福論」 人は、写真で、幸せになれる。

なんでわざわざ手間をかけるのだろう。なんでずっととっておきたいのだろう。なんで誰かに見せたいと思うのだろう………写真は不思議だ。けれど、私たちは知っている、人は、写真で、幸せになれる。

コンセプトムービーではこんなナレーションと共に、写真を飾ったり、見たり、語り合ったりする人々の姿が映し出される。

「コンセプトを体現するため、このムービーは、写真が好きで、本当に写真の幸せを信じる人たちが集まってつくっています。その自然な想いが伝わる様に、いわゆるお芝居をやられている方々ではなく、写真を愛する一般の方々に出演いただきました。映像中に出てくる写真も、その方々が所有し愛する、そして見る人にも幸せが伝わる本物の写真たちです」(プランナー 小柴尊昭氏)

演出を手掛けたのは、牧鉄馬氏。

「プリント写真が持つ、なんともいえない重みや体重みたいなものを撮りたいね、と話し合い、写真を見つめるリアリティのある眼差しや、写真から受け取る愛情みたいなものを丁寧に掬い取っていただきました」(玉置氏)

そこには理屈では表現しきれない、写真の重みや素晴らしさが確実に存在する。そのことを皆で感じたことから、「写真は不思議だ。」というコピーが生まれた。

「言語化できない、論理的ではない、写真の素晴らしさの不思議。写真を前にしたときに湧き上がる、ジーンとあたたかい気持ちや、当時を思い出してキュッとするあの感じ、その先にいる誰かに無性に会いたくなってしまう瞬間を、いつの間にかみんなが知っている。考えても考えても、その理屈はうまく言語化できるものではない。けれど、写真を取り巻くたくさんの感覚が、こんなにも人を幸せにしているんだ。そうチームで確信したからこそ、堂々と、『人は、写真で、幸せになれる。』、そんなコピーを掲げることができました」(コピーライター 三木小夜子氏・福島陽氏)

現在、このプロジェクトとして、2つの新サービスを提供している。それはコミュニティーや学校、企業が簡単に写真展を開催できる参加型写真展サービス「“PHOTO IS”想いをつなぐ。 会話と絆が生まれる写真展パッケージ」。そしてPantone(パントン)社とコラボレーションし、裏面に台紙をつけることでそのまま飾れる、贈れるフォトメッセージカードである。2つの新サービスの開発についても、富士フイルムイメージングシステムズと共に、上記メンバーが携わっている。

今後、この「写真幸福論」をテーマに、写真による幸せを増幅・伝播させていく新プロダクト、新サービス、コラボレーション施策など、同社では様々な展開をしていく予定だ。

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写真 グラフィック 掲出風景 富士フィルム 写真幸福論
店頭でサービスを展開中。

スタッフリスト

共通

企画制作
電通
ECD
小布施典孝
CD
井戸真紀子
AD+企画
玉置太一
企画+フォトグラファー
小柴尊昭
C
三木小夜子
企画
福島陽、宮本梨世
D
大塚みなみ
BP
縄英晴、宮本賢宏、菱田剛史
CPr
近田理英

ムービー

制作
東北新社
Pr
大出雅夫、海老澤伸
PM
佐々木響平
演出
牧鉄馬
撮影
内田将二
撮影チーフ
岡部雄二
照明
米井章文
照明チーフ
岸本大樹
美術
櫻田高史
Crd
及川勇樹
ST
飯嶋久美子
HM
根本亜沙美、George
CAS
ヤマウチトモカズ、武藤亜嵐
編集
阿部直子(オフライン)、白石守(オンライン)
ミキサー
安達識
音楽Pr
山田勝也
音楽
高木正勝

WEB

制作
電通デジタル+VANCRAFT+スタジオゲット
プランナー
坂本伸介、繁益弘明
ディレクター
中川健太
D
古川稔之、鈴木椋史、橋本宏介、高橋映子

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター



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