ソニー、「aibo」の里親プログラム 医療機関などに提供…飼い主の要望に応じ

ソニーグループは9月11日、犬型ペットロボット「aibo」を手放す人向けのサービス「aiboの里親プログラム」を開始した。オーナー(飼い主)が「aibo」をソニーへ寄付し、必要な修理などを経て出荷時の状態に戻した上で、医療機関や介護団体などに提供する。

オーナーの要望に応えた。アンケートやファンミーティング(オーナーとの交流会)で、「ロボットだとわかっているが、ペットとして飼っていたわけであり、愛着もある。より必要とする人に譲ることができたらいい」「なかなか欲しい人は見つからないし、スクラップとして捨てるには忍びない。生まれたところに返してあげたい」などの声があがっていた。

写真 ソニーの犬型ペットロボット「aibo」
「aibo」は個体ごとだけでなく、「aibo」全体で学習する仕組みもある。解約後に個体のデータは残らないが、それまでの「aibo」の経験は、ほかの「aibo」の成長に役立つ

「aibo」はAI(人工知能)技術によって、個体ごとに性格が形成されるのが特徴で、愛着を持つ人は少なくない。オーナーとのコミュニケーションなどによって反応や表情、「ごはん」の食べ方や好みなどが変化していく。複数の「aibo」と一緒に踊ったりスポーツを応援したりといった機能も追加した。

現行の「aibo」は本体価格が21万7800円(税込)。そのほかに専用サーバーに接続して見聞きしたことを覚えたり成長したりするために必要なクラウドサービスの利用料金がある。解約後は「aibo」の記憶や各種設定情報は消去される。

2018年1月の発売後、半年で販売台数は累計で2万台に到達した。その後の販売台数は公表していない。

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