Sansanは8月25日から、初の企業ブランドCMの放映を開始した。2013年からTUGBOATとともに名刺管理サービスなど各事業のテレビCMを制作してきたが、企業ブランドそのものを訴求するCMは初となる。
今回もTUGBOATが手がけており、おなじみの松重豊や野間口徹が出演。今回は新たにコントユニット「ダウ90000」を主宰する蓮見翔も起用した。これまでコミカルなテイストで展開してきたシリーズCMとは一線を画し、「社会人のほとんどは会社員」というメッセージとともに会社員が働くことの意味を問いかける内容となっている。
今回のCMでは、多くの社会人は職業や働き方、立場が違ってもさまざまな形で「会社」と関わりながら仕事をしており、「会社員」であることに着目。
ビジネスはひとりの個人、ひとつの組織だけで成り立つものではなく、「会社員」の出会いとつながりによって生まれるものだと考え、会社員たちの日々の仕事の積み重ねこそがビジネスを動かし、数々のイノベーションをこの社会にもたらしてきたと解釈する。
それを踏まえ、本CMには「社会人と呼ばれる人のほとんどは、つまり『会社員』だ。『会社員が動きやすい日常』をイメージすれば、新しい景色が見えてくる。」というメッセージを込めた。
社会を動かす会社員一人ひとりが仕事に向き合う日常のさまざまな想いと、会社員がつながることで生まれるビジネスの価値を描き、Sansanが会社員たちのビジネスを後押しして社会を前進させていくという意思を表現している。
制作を手がけたTUGBOATの麻生哲朗氏は、Sansanの広告制作開始から10年経ったことを踏まえ、「その間にSansan は名刺管理にとどまらず機能を拡張し、さらにそのノウハウを活かして、ビジネス領域全体にかかるさまざまなサービスを展開するまでになった」と振り返る。
また、今回のCMについては、「今一度この節目に『なぜSansan は?』という根本的な問いに立ち返ったのが今回の企業広告」といい、今回のようなメッセージを打ち出せるのはSansanならではだと話す。
「新しいことを言い出すのではなく、ありきたりのことをなぞるのでもなく『言われてみれば当たり前』の事実に対しての『態度』が意思なのだという少し冒険をはらんだメッセージは、合理性を追求するだけの企業では発信できない。10 年の間、常々その人肌を感じ取れていたからこそ、Sansanだからこそできたことだと思っている」(麻生氏)。
スタッフリスト
- 企画制作
- TUGBOAT+ソーダコミュニケーションズ
- CD
- 麻生哲朗
- 企画+C
- TUGBOAT
- CPr
- 佐藤瑠奈子
- Pr
- 阿部薫、小柳航
- 演出
- 浜崎慎治
- 撮影
- 近藤哲也
- 出演
- 松重豊、野間口徹、蓮見翔