大広は10月11日、オーダーメイドビジネスウェアの「FABRIC TOKYO」を運営するFABRIC TOKYOと共同で、ChatGPTを活用したテキスト自動生成エンジン「Brand Dialogue AI」の実証実験を開始すると発表した。
「Brand Dialogue AI」は、大広が自社開発した、ブランドの思想に沿って顧客と対話するテキスト自動生成エンジン。本実証実験では、同ツールを活用した「コーダイ by FABRIC TOKYO」(以下「コーダイ」)が、FABRIC TOKYOのAI店舗スタッフとして接客を行う。
本実験期間は10月から約4カ月間。LINE公式アカウント上でのFABRIC TOKYOの一部顧客との対話を通して、商品やサービスに対する理解やロイヤルティの向上、購買行動へ影響があるかどうかを検証。実験期間中に得られたデータを分析し、その結果に伴って、顧客のニーズに合わせたアップデートを行っていく。
「コーダイ」のパーソナライズされた接客を可能にするのは、顧客一人ひとりの購入履歴や趣味嗜好を登録したデータ「カラダID」。同IDの情報とLINE上での対話履歴に基づいて、今後はおすすめ商品の紹介やビジネスファッションのお悩み相談などを行うとしている。
さらに、コーダイは商品情報や記事コンテンツの情報を知識として加えることで、FABRIC TOKYOのコーディネーターとしてより専門的な対話を実現する。
顧客が「コーダイ」と対話を重ねることで、毎日のビジネスファッションについての意識を高め、「ビジネスファッションにこだわりたい」「コーダイと選んだ服で出かけたい」といった気持ちになってもらうことも本プログラムの目的。コーダイへの愛着とFABRIC TOKYOへの親近感を醸成したいと考えている。