※本記事は月刊『宣伝会議』10月号の転載記事です。
アシックスジャパン
カテゴリー統括部
パフォーマンスランニングフットウエア部
カテゴリーマーケティングチーム
城島大河さん
生成AI
ChatGPTを始めとする生成AIが、消費者の行動や今後のマーケティングをどう変化させるのかに注目しています。例えば、SEO対策もお客さまの検索行動が変化し「生成AI」対策になるかもしれません。まだまだ全ての情報をキャチアップはできていませんが、新たなマーケティングの成功モデルを生み出すゲームチェンジャーになると考えています。データ収集など業務の効率化にも寄与するのではと感じています。様々な人の使い方を学び、自分の業務にもインプットしていきたいと考えています。
情報解禁から発売までロイヤルティを築く
日本発のスポーツ用品メーカーであるアシックス。売上全体の半分以上が「ランニングに関わるアイテム」であり、「中期経営計画2023」においても、「ランニングシューズのマーケットシェアでNo.1」を掲げている。またその実現に際しては、各カテゴリーが収益責任を負うカテゴリー基軸体制を導入している。
ランナーが快適に走ることができ、優れたパフォーマンスを発揮できるように機能性をもたせたランニングシューズを展開するパフォーマンスランニングフットウエア部でカテゴリーマーケティングチームに所属しているのが、入社4年目の若手マーケター城島大河さんだ。
入社後、約2年間はデジタルマーケティングを担当。特に印象的だったのが1年目に担当したトップアスリート向けのランニングシューズ「METASPEED(メタスピード)」シリーズだ。
2021年には、ランニングシューズ業界に携わる人が注目する箱根駅伝において、アシックスのシューズを着用するランナーはゼロだった。「メタスピード」はそんな状況のなか開発されたアスリートの武器となる戦略的商品だったのだ。「アシックスの存在感を復活させるため、期待を背負った商品のデジタルマーケティング戦略を任され、プレッシャーもありましたが気合いも入りました」(城島さん)。
発売前の期待感を創出するためにティザーサイトを開設。訪れたユーザーにメールアドレスを登録してもらう設計を施し、発売時にコミュニケーションが取れるようにした。当時、アシックスでは発売前から行うコミュニケーション施策の実績はあまりなかったと言う。
「商品名や商品写真も公開できないという中で、ボストンにあるデジタル拠点と密に連携しながら、お客さまに伝えるメッセージを考えました」(城島さん)
……この続きは月刊『宣伝会議』10月号で読むことができます。
『宣伝会議』10月号(9月1日)発売
- 特集
- 「ネット広告」の課題と企業倫理
- ―信頼される広告、企業が取るべき対策
- 〇消費者庁に聞く、消費者保護とデジタル広告の監視強化方針
- 消費者庁表示対策課
- 〇現代社会における「不適切な広告」とは?
- JARO
- 〇広告業界が取り組むべき、不当表示と不適切表現への対策とは?
- JIAA
- 〇「消費者の権利」から、適切な広告の形を考える
- ECネットワーク
- 〇10月1日から「ステマ規制」が施行に広告主がいま、すべき対応とは?
- WOMマーケティング協議会
- 〇マーケティング活動を脅かす、世界の最新・不正行為
- チェク・ジャパン
- 〇大手プラットフォーマーに聞く「体験品質」の課題と対応
- ヤフー/楽天グループ/ Facebook Japan /グーグル
- 〇広告主にも必要な「買い方改革」とは?広告活動に求められる、企業倫理
- 〇世界を少しでもハッピーな場所にするためにインターネットを「自然」の一部と考えてみる
- 澤本嘉光
- 〇「使ってもらえる広告」から13年広告業は「プランナー・イノベーション」の時代へ
- 須田和博
- 特別企画
- 第61回「宣伝会議賞」課題発表