ロッテは10月16日、「イタガム」ブランドの広告キャラクターとして、5人組グループNewJeansを起用した。同社は今年9月、Z世代を中心に支持を集めるNewJeansの広告起用を通じ、若年層へのアプローチを目指すと発表していた。
同日に解禁されたキービジュアルは、新しさとレトロを融合させた「ニュートロ」をテーマに制作。新商品を含む5種類の「イタガム」と、メンバーそれぞれの個性が組み合わさったものとなっている。商品のバリエーションや新発売のラインナップを強調し、主に10~20代の若者層への訴求力を高める狙い。
新CMは「Hello, New ME.」をコンセプトに設定。コスパやタイパに見られるように、効率を重視する傾向にあるZ世代に向けて、気分やシチュエーションに合わせて選べるバリエーションが強みの「イタガム」ブランドを、仕事や勉強をしながら楽しめる “ながら菓子”としてPR。「イタガム」を選ぶことで、新しい自分=“New ME”になれることを、NewJeansの5人が発信していく。11月中旬には、テレビCMやデジタル動画の公開も予定している。
新たに発売される2種類のガムの発売に向けて、事前にZ世代の男女に対面式の調査を実施。その上で、Z世代の価値観や生活スタイル、悩みからインサイトを深掘り、品質設計につなげたと、ロッテ コーポレートコミュニケーション部 水野路可氏は話す。
「定量的な調査だけではなく、定性面の調査に力を入れることで、デザインを見た感想や気になるポイントなど、対面インタビューでしか引き出すことができないリアルな生活者の声を聞き、パッケージのデザインの制作に活かしています。これまでのガムにはないデザインを意識しながら、インタビュー調査の結果をパッケージに反映する作業を繰り返しました。当社チームの想定とは異なるデザインが生まれ、ターゲット層の声を反映する価値を改めて感じる機会となりました」(水野氏)。
さらに、インタビュー調査や昨今のトレンド商品から編み出したテーマ「ちょっと気になる味わい」を軸に、従来のフルーツガムにハーブの香りを組み合わせるなど、新たな消費者に向けてユニークな味わいをもたらす狙い。