沖縄セルラーが地元2紙広告で生物多様性訴え「絶滅危惧種になるまえに。」

実データ グラフィック 沖縄セルラー広告
ヤンバルクイナやザトウクジラの目など、全て原寸大で表現されている。

沖縄セルラーは9月24日の『琉球新報』『沖縄タイムス』の朝刊で、沖縄に生息する希少な動植物を原寸大で表現した広告を掲載した。制作は電通と電通沖縄、シンク・ネイチャーとプラグが担当した。

絶滅の危機に瀕する沖縄の動植物たちを描いたこの広告は、1面から終面(テレビ面)までの各面の広告スペースに掲載されている。「わたしたちが、絶滅危惧種になるまえに。」というコピーとともに、生物多様性の重要性について伝える内容だ。沖縄の生物を守るため、多くの人に目を向けてもらおうという取り組みとなっている。

この企画は、沖縄セルラー、琉球新報、沖縄タイムスの3社共同で行われたプロジェクト。琉球新報では陸、沖縄タイムスでは海の生き物をそれぞれ選定し掲載しており、2紙とも同日に展開された。

沖縄セルラーは、生態学関連のスタートアップ企業「シンク・ネイチャー」が展開する、沖縄の生物多様性を可視化するアプリ「ジュゴンズアイ」の活動と連携するなど、希少な固有種の保全に力を入れている。

今回の広告にも「人類がずっと生きていく上でも、沖縄の暮らしをもっと豊かにするためにも、生物多様性は私たちがほこる財産になる」といったメッセージを記した。

実データ グラフィック 沖縄セルラー広告
イリオモテヤマネコやエラブウミヘビなど、原寸大で絶滅危惧種を掲載。それぞれの名前や体長といった情報も記載されている。

琉球新報と沖縄タイムスの連合企画は2022年、沖縄の日本復帰50年に合わせた合同広告「ハブとマングースの対話」に続き2回目。前回も普段は競い合う2紙が、連携して平和のメッセージを発したことが反響を呼んだ。

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スタッフリスト

企画制作
電通沖縄+電通+シンク・ネイチャー+プラグ
CD+C
野崎賢一
AD
江波戸李生
ファクトチェック
久保田康裕、塩野貴之
D
鑓田佳広、小島幸菊
I
山田博之
AE
浅香彰彦、大見真一
掲載
琉球新報・沖縄タイムス(9/24)

企画制作者からのコメント
この企画は、「世界有数のホットスポットである沖縄を、未来をつくる子ども達に繋いでいくために、沖縄セルラー電話は何ができるか」が出発点でした。
そこで沖縄県民の皆さまに改めて気づきのきっかけになればという思いから、「すべての人類にとって未来の財産となる、沖縄の生物多様性の価値を伝えること」を考え、琉球新報は「陸」、沖縄タイムスは「海」を中心に生息する、絶滅危惧種を含む生き物を、広告枠をジャックし原寸大で掲載しました。
また、沖縄特有の生き物と相性がいい、違和感のある媒体の形や使い方を、新聞社の協力のもと実現することができました。沖縄の生物多様性が見えるアプリ「ジュゴンズアイ」を開発しているシンク・ネイチャーの監修で、メッセージと生物のビジュアルを制作。沖縄らしい湿気を帯びたリアルな生き物のイラストは山田博之氏によるもの。いつものニュースの隙間から、沖縄の生き物の可能性を広く、強く伝えられたらと思います。
(電通 アートディレクター 江波戸李生)

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター



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