Googleは10月18日、YouTubeの利用者動向、YouTube広告の最新事例などを紹介するイベント「YouTube Brandcast2023」を東京・有明の東京ガーデンシアターにて開催した。本イベントは、Googleが毎年1回、広告主を対象に実施しているもの。
YouTubeの利用者動向としては「日本の18歳以上の月間利用者は7,120万人以上(18歳以上の日本人の66%以上)」だった。
また近年、国内においてインターネットに結線されたテレビの台数が増えているが、こうした動きに伴い、YouTubeをテレビデバイスで視聴している人が増えているという。具体的には「日本でYouTubeをテレビ画面で視聴する人は3,800万人以上で、18歳〜44歳に限ると、その視聴者数は1,800万人以上に達する」との発表があった。
イベントに登壇したグーグル日本法人代表の奥山真司氏。奥山氏からはYouTube広告の最新動向のほか、ビジネスの持続的な成長に貢献するマーケティング投資の考え方、ROIの検証についても言及があった。
三井住友カードからはYouTubeを中心に行った学生を対象にしたキャンペーンの結果について共有があった。同社ではYouTubeにサービス理解を促す役割を期待し、長尺のTrueViewインストリーム広告と6秒のバンパー広告を組み合わせて配信。長尺動画を視聴した人とスキップした人に対し、それぞれ別のバンパー広告を配信してメッセージを出し分けることで、より効果的にサービス理解を促したという。
ライオンからは「クリニカ」ブランドでの事例が発表に。商品認知・特長理解という態度変容におけるYouTube広告の効果についての実証結果が解説された。実証の結果、態度変容の効果を向上させるYouTube 有効接触回数は、3回という基準を発見したという。
サントリーホールディングスからは、同社の複数プロダクトブランドでテレビCMとYouTube広告の重複接触による効果を検証した事例が共有された。広告認知とブランド認知はそれぞれ最大13.9%で9.4%の増加、ブランド好意度は最大8.8%で、ブランド購入意向は最大10.3%の増加が見られたという。
またイベント内で当日、募集を開始した「YouTube Works Awards Japan2024」の概要が発表された。今年は新設の部門を含む7部門で企画を募集、選考の予定。今年の審査委員長はTBWA\HAKUHODOチーフ・クリエイティブ・オフィサーの細田高広氏とYouTubeクリエイター くれいじーまぐねっとのUran氏が務めるという。