長崎新聞社の新聞広告賞「枠を超えていく新聞広告賞 2023」の受賞作品が10月20日に発表された。
デザイン部門の最優秀賞は矢澤拓隼氏と村川マルチノ佑子氏(ともにデジマグラフ・長崎市)、キャッチコピー部門の最優秀賞は土谷真伊人氏に贈られた。
デザイン部門は協賛企業の課題に対して全15段広告のデザインを募集し、キャッチコピー部門はコピーを募集する。今回は長崎県内の5つの企業・団体(西海建設、福徳不動産、豊味館、啓正会、長崎市管工業協同組合)が課題を出していた。
審査員の一人であるコピーライターの鳥巣智行氏は受賞作品について、「デザイン部門の最優秀賞は水を守る管工事業が持つイメージの枠をロマンチックに、キャッチコピー部門の最優秀賞は建設業が持つイメージの枠をコミカルに超えていました」とコメントした。
今年度の応募総数は5139点(デザイン部門379点、キャッチコピー部門4760点)。最終審査に進んだのは、デザイン部門81点、キャッチコピー部門114点。その中から最優秀賞(各部門1点)、審査員特別優秀賞(各部門4点)、広告主特別賞(デザイン部門のみ、4点)の15点が受賞した。
「枠を超えていく新聞広告賞」は2022年にスタート。既成の枠を超えようとするアイデアにフォーカスしている。初回の昨年は、デザイン部門232点、キャッチコピー部門2336点の応募があった。
受賞作品は以下の通り。
- デザイン最優秀賞
- 矢澤拓隼(デジマグラフ)、村川マルチノ佑子(デジマグラフ)
- 「雨の水が、わたしの水になるまで。」(全15段)
- 課題:長崎市管工業協同組合
- キャッチコピー最優秀賞
- 土谷真伊人
- 「走馬灯 背景担当」
- 課題:西海建設
- 審査員特別優秀賞(デザイン部門)
- ・田島由紀子、辻村郁子
- 「介護って、クリエイティブ。」(全15段)
- 課題:医療法人 社会福祉法人 啓正会
- ・内波可菜(大広WEDO)、本田達也(電通)
- 「この記事は啓正会職員限定記事です。」(全15段)
- 課題:医療法人 社会福祉法人 啓正会
- ・吉田萌香(テテマーチ)、和田晴希(TOPPAN)
- 「この道、ひとすじ。」(全15段)
- 課題:長崎市管工業協同組合
- ・与座郁哉(電通)、渡邉裕(アドブレーン)
- 「水漏れ新聞」(全15段)
- 課題:長崎市管工業協同組合
- 審査員特別優秀賞(キャッチコピー部門)
- ・田邉聖一郎
- 「私も、長生きがしたくなった。」
- 課題:医療法人 社会福祉法人 啓正会
- ・藁科誠
- 「長崎が住みやすくなった。友達が鮭のように戻って来た。」
- 課題:福徳不動産
- ・馬場愛美
- 「我が家では、あのときの肉と呼ばれています。」
- 課題:豊味館
- ・梶浦公靖
- 「家族三人、牛一頭買い。」
- 課題:豊味館