KDDIの仮想空間「αU metaverse(アルファユー メタバース)」にカラオケ店「カラオケボックスαU」が10月24日、オープンした。エクシングが展開する「JOYSOUND」での人気楽曲100曲を仮想空間内で歌うことができる。来年1月23日までの期間限定で、利用料は無料。
「αU」はことし3月にサービスを開始。利用者が仮想空間内の身代わりとなる「アバター」を操作し、ほかの利用者と会話することができる。音楽ライブのほか、バーチャルYouTuberやお笑い芸人などと話したりできるイベントも開催してきた。
「カラオケボックスαU」は、「αU metaverse」内で東京・渋谷を模したエリアにオープンした。実際の店舗と同様に受付があり、空き室の状況を確認したり、部屋の広さを選んだりできる。カラオケはスマートフォンを介し、「アバター」を操作する利用者が実際に歌える。複数人で利用でき、ほかの参加者の歌を聞くことも可能。採点機能など実際のカラオケを模した機能もある。
カヤックと同社傘下のカヤックアキバスタジオ(東京・千代田)が企画開発した。カヤックはKDDIのメタバース開発パートナーで、同社でメタバース事業部長を務める天野清之氏が、「αU metaverse」の企画開発に携わっている。
実店舗再現のサービスも開始
KDDIは10月24日、実店舗を仮想空間内に再現し、買い物や店員への相談ができる「αU place(アルファユー プレイス)」を開始した。良品計画「無印良品 銀座」やパルグループのアパレルブランド「Lui’s/EX/store」、食品問屋の「ヒョウベイ」などが出店する。
専用アプリを用いてアクセスする。仮想空間内の商品にふれると詳細情報が表示され、オンラインストアに遷移して購入することができる。11月以降には店員と会話できる機能を追加する予定。KDDIも、auやUQ mobileのスマートフォンの新規契約や機種変更、料金プランの変更などを「αU place」内に再現した店舗で受け付ける。実際の店舗同様に、店員と相談しながら手続きを進められるという。
実際の店頭と同じ商品陳列や内装を再現できる点が売り。商品の入れ替えが生じても、店員が店内をスマートフォンで撮影することで、最新の状態に更新できるという。