宮崎市、市長の「市政解説」動画を毎月公開、視聴数は従来の約4倍に

宮崎市では月に一度、市長定例記者会見の要点を清山知憲市長(以下、市長)自らが市民に向けて要点を解説する動画を、YouTubeの公式チャンネルで配信している。4月の配信スタート後、従来行っていた記者会見のライブ配信と比べ、視聴回数が約4倍となった。

令和5年10月の「宮崎市長 定例記者発表」の開設動画。動画のサムネイルにも、発表した内容を箇条書きで記載している。

同市では、市政記者へ向けた「市長定例記者会見」を毎月行っており、市の新規事業や施策の実施状況などを説明している。

この内容を市民にも直接伝えるべく、同市は従来、会見の様子をYouTubeにてライブ配信していた。しかし「動画が長すぎて、すべて見るのが大変」や「要点が分からない」といった声が寄せられていた。また記者向けに行う会見では、行政用語が使われることも多く、市民にとっては理解しにくい側面もあった。

そこでライブ配信に変わり、清山市長が提案したのが「市長の解説による要点まとめ動画」だった。市長が自ら発表内容を解説することにより、市民に市政への興味・理解を高めてもらう狙いだ。

動画は会見当日中に撮影し、同日中に公開。市民へ向け、市公式LINEやSNS等で周知している。


写真 人物 宮崎県 清山知憲市長
市長 定例記者会見を行う清山知憲市長の様子。40分~1時間半に及ぶこともある記者会見の要点を、動画では市民へ向け、10分程度で分かりやすく伝えている。

市長自らの言葉で伝える

動画で最もこだわっているのは、「分かりやすさ」。一例として、「市の予算編成の方針」といったトピックについても、パワーポイントを映しながら一つひとつかみ砕いて説明している。

市長は「自分の母親に話しても理解できるよう、できるだけ簡単で易しい説明」を心がけている。動画撮影のための原稿の用意は一切なく、すべて市長の言葉で伝えているという。

また、動画の撮影・編集は、宮崎市広報広聴室の職員が担当。動画の冒頭に「先日、久しぶりのボーリングで筋肉痛になった」といった市長のプライベートの話も入れることで、市長への親近感の醸成も図っている。

その結果、解説動画は「分かりやすい」と好評に。視聴回数も、これまでの記者会見動画の直近3カ月の平均視聴回数と比べ、約4倍の1,100回以上に昇っている。

市の担当者は「市長の解説により、市民の方に市政について関心を持っていただけたら嬉しい。今後もより分かりやすい・見やすい配信を心がけたい」とコメントしている。

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