新潟アートディレクターズクラブは10月21日、新潟県内在住のクリエイターによる広告・デザイン作品を顕彰する「新潟デザインアワード2023」の審査会を新潟市民プラザで開催した。グランプリには、白井剛暁氏(デザインデザイン)が手がけた下村工業(新潟県三条市)のキッチンツールブランドPrograde(プログレード)のロゴとパッケージデザインが選ばれた。
「実物大の写真と整理された情報によって、プロのキッチン道具の信頼感をシンプルに表現したパッケージ。紙箱の仕上がりも含めて、細部にまで行き届いた丁寧なデザインが評価された」(新潟ADC運営委員)。最終審査では3人の審査員が最高点を付けた。
白井氏は授賞式の壇上で、「シンプルで普通で、インパクトがあるわけでもないんですけど、丁寧な仕事ぶりが評価をいただけたと思っています」とコメントした。
16回目の今回は、粟辻美早氏を審査員長に、木住野彰悟氏、加賀美健氏、脇田あすか氏、吉田勝信氏が審査員を務めた。
準グランプリには以下の3点が選ばれた。
準グランプリ
⻲⽥蒸溜所 ⽯川 ⻯太氏
新潟市の地場ウイスキーブランドのロゴマークとラベルなどのデザイン。蒸溜所の象徴とも言える蒸溜器を2つ(実際に2つある)重ねたシルエット。 そのシルエットで「亀」の文字を表現し、地産のウイスキーへの愛も表現。強いロゴと蒸留所名を印象づけるため、ツールはシンプルなデザインで展開。
マフィンと焼菓⼦のお店のデザイン ⾼橋 洋貴氏
新潟市内の古い蔵を改装した焼菓子屋店「マアルク」のロゴとツールのデザイン。おやつを食べると心がまあるくなることから、この店名に。余計な物は使わず素材本来の味を楽しめるおやつを追求する店主のこだわりを、丸をまあるく切り取っただけのロゴタイプで表現。チラシはSNSに疎い世代向けにポスティングし、チラシを片手にお店を探す姿を想像しながら地図をメインに構成した。
新潟市スポーツ協会ロゴ 迫 ⼀成氏
これまでなかった新潟市のスポーツ協会のロゴマーク。スポーツを通してプレイする人も応援する人も心を動かそうというコンセプトで、マークの中に「心」の文字が見えるように形を作った。
各賞の受賞者は次の通り。
- 新潟ADC賞
- somewhere ⾓⽥ 正之氏
- 交信電気 ⽯川 ⻯太氏
- ニットファクトリーブランド ⽩井 剛暁氏
- ⽶農園の直売所 ⽩井 剛暁氏
- ひねもす⼤学 ⾓⽥ 正之氏
- サンファーム泉 リデザイン 松原 圭⼀氏
- 新⼈賞
- ⾼橋 洋貴氏
- 粟辻 美早賞
- ⼊選作品展 新潟のデザイン ⾓⽥ 正之氏
- ⽊住野 彰悟賞
- ギャルピソックス ⻲⼭ 春花氏
- 加賀美 健賞
- 弁護⼠法⼈ 北⾠法律事務所 ⻑⾕川 真歩氏
- 脇⽥ あすか賞
- 桝形屋 喜よ枡 お持ち帰り商品のチラシ ⾼波 智⼦氏
- 吉田 勝信賞
- 海の⾳ ⾼波 智⼦氏
- 新潟デザイン専⾨学校学校⻑賞
- ⼀⾏⽂学 ⾓⽥ 正之氏
- ⻑岡造形⼤学学⻑賞
- 橋本⿓美展告知ツール 五⼗嵐 祐太氏
- 新潟市美術館⻑賞
- ⾃分ひとりの部屋 -A Room Of One’s Own- 井上 猛氏
- 新潟市特別賞
- 元⼒⼠の断髪式の贈答⽶パッケージ 迫 ⼀成氏
- A部⾨
- フランスのラジオ番組 ⽩井 剛暁氏
- B部門
- 安⽥⽡ ⽯川 ⻯太氏
- C部門
- 加茂桐箪笥祭り 清⽔ 清和氏
- 指圧治療院のロゴ 中澤 洋⼤氏
- D部門
- koshijinokobai knot 茂⼭ 登志男氏
- E部門
- 複合施設 ⾵⾈(かざふね)WEBサイト 中澤 洋⼤氏
- F部門
- たがみバンブーブー 迫 ⼀成氏
- G部門
- ニットファクトリーブランド ⽩井 剛暁氏
- H部門
- おいしいにいがたキーホルダー 関⾕ 恵理奈氏
- GOODJOB賞
- おいしいにいがたキーホルダー 関⾕ 恵理奈氏