AGCは11月1日、ディスプレーと鏡を一体化させた機器を発売する。国内の化粧品販売店や美容室、商業施設などへの導入を進める。販売目標は非開示。
「ミラリア」と名付けた。動画などのコンテンツを投影しながら、一般的な鏡として使えるのが特徴。これまで限定販売してきたが、需要が高まったため、一般販売に踏み切った。
「マーケティングの意味合いも兼ね、これまで一部のお客さまにのみご提供してきましたが、販売を本格化させることにした」(AGC)
理美容やサロン、医療施設向け設備を手がけるタカラベルモントは先行して、「ミラリア」を活用した理美容室・サロン向けのミラー「ECILA(エシラ)」を10月2日に発売した。2028年をめどに1万台の導入を目指す。
クラウドサービスと連携させた商品で、CRM(顧客関係マネジメント)機能を持たせた。利用客が事前にスマホで入力したスタイリングの好みや悩みを配席後にミラーに映してカウンセリングに生かしたり、スタイリング剤などの販売促進に活用したりする。スタイリング方法を動画で残し、退店後のフォローにも役立てる。
「これまで長年、ハードと共にソフトの提供を続けてきた。予約システムや顧客管理など、 理美容業界でのデジタル化は着実に浸透してきている。『ECILA』もさまざまなシーンでサロンと生活者をサポートしていくと確信している」(タカラベルモント)